業務用脱毛機の効果を高めるには「出力」が大切だと言われています。しかし、出力が高ければ良いというわけではありません。今回の記事では、業務用脱毛機の出力と、正しい選び方について詳しく解説していきます。導入をご検討の方は、ぜひご参考ください。
業務用脱毛機の出力とは?
「業務用脱毛機の出力」とは、照射される光・レーザーの威力のことです。つまり出力が高い業務用脱毛機の方がパワーがあり、高い脱毛効果が期待できると言えます。
しかし出力の高さは、施術時の痛みや肌への負担を増やすことにもつながります。出力の高い業務用脱毛機は高い効果を得やすくなりますが、同時に肌トラブルや痛みなどのリスクも現れやすくなるのです。
業務用脱毛機の種類ごとで出力が異なる
業務用脱毛機の出力は、高いほど効果が現れやすく、肌への負担が大きくなりがちであることは変わりません。しかし出力は、機種や設定により変わるだけでなく、業務用脱毛機の種類によっても変わります。
業務用脱毛機の種類ごとの出力について見ていきましょう。
医療レーザー脱毛機
医療レーザー脱毛機は業務用脱毛機の中でも、高い出力を誇ります。最も効果が高いとされていますが痛みも強く、医療機器であることから使用するには、医師免許が必要です。そのため脱毛サロンでは取り扱われておらず、医師が在籍する脱毛クリニックのみで使用されています。
医療レーザー脱毛機では、単一波長のレーザー光線を肌に照射し、ムダ毛に含まれるメラニンに吸収させることで発毛組織を破壊する仕組みです[1]。組織を破壊するほどの出力をもつ業務用脱毛機なので、痛みが強いだけでなく、やけどなどの肌トラブルが起こることもあり、脱毛サロンよりもトラブルのリスクは高いと報告されています[2]。
ただし医師が施術を行うことから、やけどなどのトラブルが起きた場合でも、すぐに対処してもらえることが魅力です。
美容光脱毛機
美容光脱毛機は、医療用の業務用脱毛機と比べると、出力が低いことが特徴です。出力が低いため痛みを感じにくく、中には痛みを全く感じずに施術を受けられることもあるのがメリットと言えます。しかし反面、脱毛効果は医療用レーザー脱毛機よりも低くなる傾向にあります。
美容光脱毛機は、発毛組織を破壊しません。組織の破壊は医療行為なので、脱毛サロンで用いられている美容光脱毛機は、あくまでも発毛組織にダメージを与えて発毛しにくくする効果に留まります[3]。脱毛効果とリスクの高さは比例するので、組織を破壊することのない美容光脱毛機は、業務用脱毛機の中でも出力の低さから、安全性が高いと言えるでしょう。
ニードル脱毛機
ニードル脱毛機は、業務用脱毛機の中で、唯一出力の高さにこだわる必要がありません。ニードル脱毛機は脱毛したい部分の毛穴に針を刺し、針に電流を流すことで、育毛組織である毛乳頭にダメージを与えるためです。業務用脱毛機の出力は「光」や「レーザー」を照射する威力のことを指すので、照射しないニードル脱毛機では出力の概念がありません。
しかし、ニードル脱毛機は、出力の考えがないながらも業務用脱毛機の中で最も高い効果を発揮すると言われています。ただし、毛穴に針を刺すという施術であるため、痛みも最も強い脱毛施術法です。
また国民生活センターの報告によるとトラブルが最も少ない施術法だともされていますが[2]、医療レーザー脱毛や美容光脱毛が主流になってきている最近では、ニードル脱毛の施術を受ける人自体が少ないからだとも考えられるでしょう。
出力は落ちていくためアフターフォローが大切
出力は業務用脱毛機の種類や機種により変わりますが、実際には使用するたびに、少しずつ出力が落ちていきます。業務用脱毛機の出力を維持するためには、消耗品であるフィルターやランプを定期的に交換しなければいけません。
美容光脱毛機であれば、多くの場合で30~40万発ほどショットした時点でランプの寿命を迎えると言われています。寿命を迎えたランプは、交換しなければどんどん出力が落ちていきます。
そのため、出力を維持しながら業務用脱毛機を使い続けるなら、不具合や出力低下に迅速に対応してくれる、アフターフォローが充実したメーカーから購入することが大切です。出力が低下した際に、代替機を貸与するサービスのあるメーカーであれば、安心して業務用脱毛機を使った運営が行えるでしょう。
業務用脱毛機の出力以外の選び方
業務用脱毛機の出力についてご紹介してきましたが、業務用脱毛機の選び方は出力だけではありません。ここからは、出力以外で重視したい、業務用脱毛機の選び方のポイントについて解説します。
コストパフォーマンス
資金を使って業務用脱毛機を導入するのですから、コストパフォーマンスの高さは大切です。本体の費用対効果だけでなく、1ショットあたりにかかるコストにも注目しましょう。1ショットあたりのコストが低く、本体価格が控えめで、脱毛効果の高い業務用脱毛機が理想です。
また、照射により出力が衰えにくい業務用脱毛機を選ぶのも良い方法でしょう。業務用脱毛機の照射回数による出力の低下具合は、機種により異なります。少ないメンテナンスにて低コストで出力を維持するためには、威力が低下しにくい製品を選ぶのもおすすめです。
アフターフォロー
アフターフォローの充実度は、業務用脱毛機の出力低下を防ぐためにも、不具合や故障に備えるためにも大切なポイントです。
業務用脱毛機販売メーカーの中には、機器のアフターフォローだけでなく、スタッフの育成や経営コンサルへのフォローも行っているところがあります。アフターフォローが充実しているメーカーであれば、業務用脱毛機や運用に問題があっても、すぐに対処してもらえるはずです。
安全性
脱毛は、肌トラブルが起こりやすい施術でもあります[2]。そのため、安全性に配慮された機種を選ぶことが、脱毛サロンの運営安定化につながります。
導入する際には、現品を直接確認して、可能であれば実際に施術を試してみてください。出力の変更や自動停止機能、誤作動予防のための機能などが搭載されていることが望ましいものです。
お客さまに肌トラブルを負わせてしまった際の保守や保険がついている業務用脱毛機であれば、多少出力が高くても安心できるはずです。
マシンの使いやすさ
業務用脱毛機を選ぶ際には、マシンの使いやすさもチェックしておきましょう。使いにくいマシンであれば、研修や技術指導に時間と費用がかかることになります。スムーズに導入して経験の少ないエステティシャンでも扱えるような、操作性の良い業務用脱毛機であれば、出力に関係なく、売り上げ向上に役立ってくれるはずです。
リース・レンタルは可能か
業務用脱毛機の導入には、高額な資金が必要となります。しかし、リースやレンタルができれば、初期費用を抑えながら導入することが可能です。そのため、資金を抑えるには、リースやレンタルが可能な業務用脱毛機をおすすめします。
初期費用を抑えたい方はもちろん、短期間だけ業務用脱毛機を導入したい方、業務用脱毛機を試してみたい方にも適します。
業務用脱毛機は出力だけでなくその他のポイントも意識して導入を
業務用脱毛機は出力が高いほど効果が現れやすいとされていますが、出力が高ければ、痛みや肌トラブルのリスクも向上します。そして、業務用脱毛機の選び方で重要となるのは、出力だけではありません。
はいぽけっとでは、肌トラブルのリスクが低く、コストパフォーマンスに優れた業務用脱毛機を提供しています。照射ごとの出力低下が少なく、長期的に出力を維持できる業務用脱毛機です。導入をお考えの方は、ぜひはいぽけっとまでご相談ください。
[1]
参照:山田裕道:(PDF)皮膚科におけるレーザー応用の最新事情
[2]
[3]