業務用脱毛機の導入は決して安いものではないため、さまざまなポイントを抑えつつ検討することが重要です。この記事では、業務用脱毛機の購入方法や種類、選ぶ際のポイントなどについて詳しく解説します。
業務用脱毛機の購入方法
まずは業務用脱毛機の購入方法を見ていきましょう。
業務用脱毛機を購入する際には、以下のような手順で進めます。
1. 問い合わせ・資料請求
2. 設備の改善
3. 基礎知識のレクチャー
①問い合わせ・資料請求
業務用脱毛機の購入を検討する際は、まず問い合わせや資料請求を行います。
問い合わせ・資料請求の目的は、脱毛機毎の特徴や価格、サポート体制などの情報をあつめ、比較検討することです。
業務用脱毛機といっても、機種によって特徴がそれぞれ違うので、できるだけ幅広く問い合わせ・資料請求を行い、比較検討するようにしてください。
導入を本格的に検討したいものがでてきたら、デモンストレーション体験をしてもらいます。
実際の操作性や取り回し、痛みの度合いや施術時間などさまざまな内容を確認しましょう。
②設備の改善
導入する機器が決まったら、導入に向けての準備を始めます。
機器を納入してもらうだけで導入できるのであれば問題ありませんが、場合によってはサロンの設備の改修が必要となる場合があります。
大型の業務用脱毛機の場合、特殊な電圧の電源供給が必要となる場合があり、その場合、電気工事などが必要となります。
電気工事もすぐにできるわけではないので、導入日を想定して並行して行っておくことが重要です。
③基礎知識のレクチャー
脱毛機が設置できたら、いよいよ導入・運用開始に向けての準備です。
導入時には、使用方法や基礎知識などをレクチャーしてくれる業者も少なくありません。
不安な点や疑問点などは、このレクチャーの間にすべて質問し、解消しておくようにしましょう。
有料で詳細にわたって講習を行ってくれる場合もあるので、サロンスタッフのスキルなどに応じて利用を検討してください。
また、導入後の集客施策や店舗運営などについてもフォローしてくれるサービスをしてくれる業者もあります。
できるだけアフターフォローの手厚い業者を選べば、導入後もスムーズに売上につなげられるのでオススメです。
業務用脱毛機の種類
業務用脱毛機には大きく分けて「レーザー脱毛機」「光脱毛機」の2種類があります。
ここでは、それぞれの脱毛機の特徴について、詳しく解説します。
レーザー脱毛機
レーザー脱毛機は、毛の持つメラニンに反応するレーザーをあて、熱を発生させることで発毛組織を破壊し、脱毛を促す脱毛機器です。
レーザー脱毛は美容サロンで使用される光脱毛よりもパワーが強く、永久脱毛に近い効果が得られる点がメリットです。
一方で、照射する光は医療用に使用される出力の強いもののため、医師や看護師などの国家資格を保有している人しか扱うことができないため、導入できるのは美容クリニックのみです。
また、施術時の痛みが強い点もデメリットといえるでしょう。
光脱毛機
光脱毛もレーザー脱毛同様に、メラニンに反応する光を照射する脱毛方法です。
光脱毛には「IPL方式」「SSC式脱毛」「SHR式脱毛」の3種類があり、施術可能な毛や肌の状態、痛みの感じ方などに違いがあります。
レーザー脱毛よりも照射する光の出力は弱いため、完全な脱毛ではなく、抑毛・減耗を目指して行われます。
出力が低いため、無資格者でも取り扱えることから、美容サロンで最も多く導入されている脱毛機です。
業務用脱毛機の選び方
では次に、業務用脱毛機の選び方について、以下の6点から詳しく解説します。
☑ マシンの種類
☑ ランニングコスト
☑ 施術にかかる時間
☑ サポート体制
☑ アフターフォロー
☑ マシンの保証
マシンの種類
1つ目のポイントは、マシンの種類です。
業務用脱毛機には、光脱毛機とレーザー脱毛機があり、光脱毛でも脱毛方法により「IPL方式」「SSC式脱毛」「SHR式脱毛」の3種類の脱毛方法があります。
レーザー脱毛はクリニックでしか扱えませんし、光脱毛もそれぞれ方式によって特徴があります。
自サロンのスタッフの状況やお客様のニーズによって、最適な脱毛方法が異なるため、特徴をよく理解したうえで、最適なものを選ぶことが重要です。
ランニングコスト
2つ目のポイントは、ランニングコストです。
脱毛機でかかるコストには大きく分けて「初期費用」と「ランニングコスト」があります。
脱毛機におけるランニングコストとは、1ショット当たりのコストのことを指します。
1ショット当たりのコストは、ランプの交換費用を総ショット数から算出でき、これが低いほどランニングコストは安くすみます。
とくにランニングコストは、長い目で見るとサロンの収益に大きく影響を与える重要な要素のため、必ずチェックしましょう。
施術にかかる時間
3つ目のポイントは、施術にかかる時間です。
施術に時間がかかれば、それだけ1日のうちに施術できるお客様の数が減るので、売上は上がりにくくなります。
また、お客様目線で見ても1回の施術が長時間に及べば、通うのが億劫になるなど、満足度の低下にもつながってしまいます。
サポート体制
4つ目のポイントは、サポート体制です。
業務用脱毛機は、個人用脱毛機に比べると出力が高く、お客様の肌の状態や使用方法によっては火傷などにもつながることもあるものです。
そのため、安全に使用できることが非常に重要であり、操作の指導やメンテナンスなどのサポート体制の充実は必須です。
やけどなどの事故やトラブルは、お客様の信頼を失うことにもつながるので、必ずチェックするようにしましょう。
アフターフォロー
5つ目のポイントは、アフターフォローです。
脱毛機業者の中には、使用方法の講習などのサポートだけでなく、集客支援などのアフターフォローをしてくれる業者もいます。
特に小規模なサロンでは導入後の集客が非常に重要なポイントとなるので、うまく活用するようにしましょう。
マシンの保証
6つ目のポイントは、マシンの保証についてです。
業務用脱毛機は、一般的に5年間で60万円以上のメンテナンス代がかかるともいわれています。
一度導入した業務用脱毛機は基本的に長期的に利用するもののため、故障などがあると修理費用が高額となってしまうケースも考えられます。
そのため、故障時の修理費用やパーツの交換費用に関する保証が整っている脱毛機を選ぶようにしてください。
業務用脱毛機の購入予算
業務用脱毛機の購入予算を考える場合、次の3つの費用を踏まえて検討する必要があります。
☑ 初期費用
☑ ランニングコスト
☑ メンテナンス費用他
初期費用は業務用脱毛機の購入費用ですが、概ね100万円~500万円程度、ランニングコストとなる1ショット当たりの単価は、0.1円~2.0円程度が相場です。
加えて、メンテナンス費用が必要な場合もあるので、これらをすべて踏まえたうえで予算を設定しておくべきでしょう。
業務用脱毛機の購入に補助金は使える?
業務用脱毛機はできるだけ費用を抑えて購入したいと考えるでしょう。実は、業務用脱毛機を導入する際に対象となる可能性がある補助金があります。
それが、「小規模事業者持続化補助金」です。従業員が5名以下の小規模事業者または個人事業主が販路の開拓に取り組む場合、費用の一部を補助する制度です。エステサロンが業務用脱毛機を導入する際は、補助金の中の機械装置等費で対象となる場合があります。
小規模事業者持続化補助金は販路拡大に関わる費用全般が対象になっているため、機械装置等費のほかに、広報費やウェブサイト関連費など、幅広い項目が対象となるのが特徴です。
補助金額と採択率
気になる補助金額は、販路開拓に取り組む費用の3分の2です。通常枠の上限は50万円、賃金引上げ枠、卒業枠、後継者支援枠、創業枠の場合は上限が200万円となります。また、インボイス特例対象事業者は上限金額に50万円上乗せされます。
2023年6月に申請が締め切られた第12回の採択率は55.6%で、直近では3回連続で採択率が低下しています。第12回からインボイスによる補助上限の上乗せで、活用しやすい補助金として注目が集まっているようです。
中古の業務用脱毛機は購入すべき?
業務用脱毛機を新品で購入する場合は、上述した通り高額な初期費用が必要になるため、中古品で初期費用を抑えたいというサロンも多いでしょう。
そこでここでは、中古品を購入するメリットと注意点などについて、詳しく解説します。
中古を購入するメリットと注意点
中古を購入するメリットは、主に以下のようなものです。
・初期費用が安くすむ
・複数台を所有しやすい
・導入までのスピードが早い
中古は導入費用が安くすむため、サブ事業として手軽に始める場合や複数台を購入し回転率を上げられるなど、場合によっては運営上の大きなメリットがあります。
また新品の場合、商談やデモ・見積もり・契約・資金調達などの手順が必要になるため、どうしても導入までに一定の期間がかかります。
中古であれば、在庫次第ですぐに手元に届くため、導入・運用をスムーズに開始できる点もメリットといえるでしょう。
一方で、故障リスクが高く保証がない場合があることや、ランプなどの交換品がすでに廃盤になっていることなどはデメリットといえます。
コスパを抑えたいならレンタルやリースもおすすめ
どうしても初期費用を抑えたいというのであれば、レンタルやリースもおすすめです。
レンタルやリースなら、在庫さえあればすぐに導入でき、必要な費用も月数万円程度で始められるため、初期費用を抑えて導入が可能です。
また、レンタル品であれば性能的に不満があったり、ビジネスそのものがうまくいかなかったりした場合にすぐに辞めることができるので、気軽に始めやすい点も特徴。
レンタル品やリース品は新品で最新の機器を利用できる場合もあるので、導入を迷っている脱毛機を一度試してみたいという方にもオススメです。
業務用脱毛機はランニングやメンテナンス費用も踏まえて導入しましょう
今回の記事では、業務用脱毛機の導入費用や種類、選び方のポイントなどについて、詳しく解説しました。
業務用脱毛機の購入は、決して安いものではありません。
導入を検討する際には費用面だけでなく、性能や回転率、メンテナンス体制など、さまざまなことを踏まえて自社サロンにあった脱毛機を検討することが重要です。
はいぽけっとのepi Moveは、SHR脱毛とIP脱毛の両方の施術が1台で可能となっており、お客様の状態に合わせて痛みの少ない施術が可能です。
加えて、二度うち不要の設計のため、ランニング費用も抑えながら効率的な施術が行なえます。
その他にも液晶によるワンタッチ操作や軽さ重視のプローブなど、スタッフの操作性にも配慮されており、スタッフ側の負担も抑えることが可能です。
脱毛機にかかわるコストを抑えつつ効果的な導入がしたいのであれば、ぜひ一度ご検討ください。