最近、SHR脱毛を採用する脱毛サロンが増えています。SHR脱毛について気になるものの、どんな脱毛方法かわからない方のために、SHR脱毛の仕組みや、期待できる効果、メリット・デメリットなどについて解説します。
SHR脱毛とは
SHR脱毛は「Super Hair Removable」(スーパー・ヘアー・リムーバル)の略称で、蓄熱式脱毛とも呼ばれています。従来のIPL脱毛とは異なり、毛根ではなく、毛が生えるように指令を出す部位である「バルジ領域」と、発毛を促す「毛包」にダメージを与える脱毛方法です。
SHR脱毛は60~70℃の熱を広範囲に照射します。熱によるダメージが少なく、痛みを感じにくいので、痛みに弱い方や、脱毛が初めての方におすすめです。
10秒間で約1,000本の毛を処理できるため、他の脱毛方法に比べて照射スピードが速く、施術時間が短くて済むのも特徴です。
また、SHR脱毛は成長期の毛根にダメージを与えるわけではないため、毛周期に関係なく照射できます。施術間隔を数ヶ月空けることなく脱毛に通えます。
SHR脱毛の仕組み
SHR脱毛は、毛根を包み込んでいる毛包に対して光を繰り返し照射します。毛包には、細胞に発毛する指令を出す「バルジ領域」があります。バルジ領域が、弱い波長の光によるダメージを受けると、発毛するために必要な細胞が作られにくくなり、徐々にムダ毛が少なくなっていく仕組みです。
SHR脱毛の効果
SHR脱毛は、毛包にアプローチする脱毛方法だと紹介してきましたが、どのような効果が期待できるのでしょうか。効果を実感できるまでにどれくらいの回数が必要なのか、永久脱毛はできるのか解説していきます。
効果を得られるまでの回数の目安
SHR脱毛で効果を感じられるまでの回数や期間には個人差がありますが、一般的には、効果を感じるまでに3~5回、自己処理が楽になるまでに6~10回の施術が必要だといわれています。
SHR脱毛は、今生えているムダ毛ではなく、これから生えてくるムダ毛にアプローチする脱毛方法です。そのため、複数回施術を受けた後に効果を感じやすくなるのが特徴です。効果の実感まで比較的時間がかかりますが、まずは目安の回数、施術を受けることが大切です。
効果 | 回数 | 期間 |
効果を実感できる | 3~5回 | 1ヶ月半~2ヶ月半 |
自己処理が楽になる | 6~10回 | 3ヶ月~4ヶ月 |
ほとんど毛がなくなる | 12~18回 | 5ヶ月~6ヶ月 |
※2週間に1回施術を受けた場合の期間
また、部位によっても脱毛回数に差があります。腕や脚は8回、胸や背中は10回、顔や脇は12回ほどで、自己処理が楽になる程度の効果を実感する方が多いということです。
永久脱毛効果はない
SHR脱毛は、毛を生えにくくしてくれますが、永久脱毛効果はありません。そもそも、永久脱毛は細胞を破壊する医療行為に当たり、医療機関で医師や看護師しか行えないことになっています。
SHR脱毛は他の光脱毛と同じように、施術をやめると徐々に毛が生えてくるようになりますが、脱毛サロンに通い続けることで、効果を持続させることは可能です。
SHR脱毛のメリット
SHR脱毛のメリットとして、痛みが少ないことや、日焼けした肌、シミ・ほくろがあっても脱毛できること、産毛にも効果が期待できること、施術時間が短いことがあげられます。この4つのメリットについて詳しく紹介していきます。
痛みが少ない
SHR脱毛が人気となっている理由のひとつに、施術時の痛みが少ない点があります。SHR脱毛は、60~70℃の弱い熱を広範囲に照射して、バルジ領域にダメージを与える施術方法です。肌の表面温度が急激に上昇しないため、従来の脱毛方法と比べて痛みが少ないというメリットがあります。また、肌への刺激も比較的に少ないので、敏感肌やアトピーの方でも受けやすい施術です。
日焼け肌やシミ・ほくろがあっても脱毛できる
日に焼けた肌や、色黒肌の方、ほくろの部分にも照射できるのもメリットです。IPL脱毛などでは、メラニン色素に反応する光を照射しているため、日に焼けた肌やほくろなど、メラニン色素が濃い部分には照射できませんでした。一方でSHR脱毛は、メラニン色素に反応しないため、これまで肌質で脱毛を断られていた方でも施術が可能です。
産毛にも効果が期待できる
SHR脱毛は産毛にも脱毛効果が期待できます。SHR脱毛は毛包とバルジ領域にアプローチする施術方法なので、メラニン色素の薄い、お腹、背中、顔などの産毛にも施術可能です。もちろん、産毛や細い毛だけではなく、太く濃い毛にも対応しているため、毛質に関係なく全身の施術ができます。
施術時間が短い
SHR脱毛は、連続して光を当てられるため、10秒間で約1,000本のムダ毛を処理できます。従来の脱毛方法では、一般的に両脇で5分~10分、全身脱毛で1時間半~3時間ほどかかっていましたが、SHR脱毛は、両脇で1分~2分、全身脱毛で30分~1時間程度で施術が完了します。忙しくてなかなか全身脱毛する時間が取れないという方にもSHR脱毛はおすすめです。
SHR脱毛のデメリットや注意点
SHR脱毛のメリットについて解説してきましたが、デメリットや注意点があることも知った上で検討する必要があります。
効果を得るまでに時間がかかる
SHR脱毛のデメリットの1つ目が、効果がわかりづらいことです。SHR脱毛は、施術後に生えてくる毛を抑える脱毛方法であり、今生えているムダ毛が抜けるわけではありません。効果を実感するまでに従来の方法よりも時間かかる点に注意しましょう。
導入している店舗が少ない
ここ数年、SHR脱毛を採用する脱毛サロンは増えていて、STLASSHやlacoco、Rchelでも導入されています。しかし、比較的新しい脱毛方法のため、導入数はまだ少なく、SHR脱毛を受けられない県もあるのが実情です。そのため、通える範囲にSHR脱毛を導入している場所がない可能性もあります。
SHR脱毛とIPL脱毛との違い
従来の脱毛方法であるIPL脱毛とSHR脱毛は脱毛のアプローチの仕方が異なります。
まず、IPL脱毛は、毛のメラニン色素と毛根にアプローチする脱毛方法です。メラニン色素に光を反応させて、熱を作り出すことによって、毛根にダメージを与える仕組みです。効果が期待できるのは成長期の毛なので、2~3ヶ月の毛周期に合わせて脱毛する必要があります。また、メラニン色素に反応するため、日に焼けた肌やほくろには施術できないというデメリットがあります。
IPL脱毛のデメリットを改善するために開発されたのが、バルジ領域にアプローチするSHR脱毛です。毛包に対して、弱い波長の光を繰り返し当てることで、発毛するために必要な細胞が作られにくくなり、ムダ毛が少なくなる仕組みです。毛周期を気にせず受けられるため、1ヶ月に1~2回施術を行えます。また、メラニン色素に関係なく照射できるのも特徴で、色黒肌の方やほくろの部分にも施術可能です。
SHR脱毛とIPL脱毛ができる脱毛器がおすすめ!
SHR脱毛とIPL脱毛は、それぞれにメリット・デメリットがあるため、両方の施術ができる脱毛器がおすすめです。
株式会社はいぽけっとでは、SHRとIPLの両方の施術が可能な業務用脱毛器「epi Move®」を提供しています。
SHRとIPLの2種類の波長の光を使い分けられるので、濃い毛にはIPL脱毛、日に焼けた肌や産毛にはSHR脱毛など、肌質や毛質に合わせて使用できるのがメリットです。
SHR脱毛の導入で施術の幅が広がる
SHR脱毛の仕組みや、期待できる効果、メリット・デメリットなどについて解説してきました。
SHR脱毛は、毛根ではなく、発毛を促す毛包と、毛が生えるように指令を出すバルジ領域にダメージを与える脱毛方法で、毛周期に関係なく施術できることや、産毛にも効果が期待できることが特徴です。
痛みが少ないことや、日に焼けた肌、ほくろにも照射できることがメリットで、効果を実感するまでに時間がかかることや、施術が受けられる脱毛サロンが少ないことがデメリットです。
株式会社はいぽけっとの業務用脱毛器「epi Move®」は、SHRとIPLの両方の機能を搭載していて、肌質や毛質に合わせて使用可能です。
また、二度打ちが不要なので、コストの削減や施術時間の短縮、肌への負担の軽減効果が期待できます。
その他、導入後の研修や、施術講習などの経営サポート、代替機の送料無料や無期限保証期間の延長サービスなど、アフターサービスが充実しているのも特徴です。
SHR脱毛を検討中の方は、一度ご相談ください。