白髪や日焼け肌の脱毛は、これまでの脱毛方法では脱毛効果が低いといわれています。
この記事では、白髪や日焼け肌でもできる脱毛方法や注意点などについて、詳しく解説します。
白髪でもできる脱毛
脱毛の主な方法は、毛の黒色（メラニン色素）に反応するレーザーを照射した脱毛方法が主流であり、白髪では脱毛効果が低いといわれています。
ここでは、白髪脱毛が難しい理由や白髪でもできる脱毛方法などについて、詳しく解説します。
白髪脱毛が難しい理由
白髪脱毛が難しい理由は、白髪にはメラニン色素がないためです。
医療レーザー脱毛や光脱毛(IPL方式)は、黒い色素に反応するレーザーを照射して脱毛する方法です。
IPL脱毛の効果とは？IPL脱毛の仕組み・メリットとデメリット
白髪にはメラニン色素がないため、レーザーを当ててもほとんど反応しないため、脱毛効果には期待できません。
また、蓄熱式と呼ばれるSHR脱毛でも、メラニン色素がない白髪には効果が期待できません。
一部では、毛の生産箇所にあたるバルジ領域にダメージを与える脱毛方式のため、白髪でも脱毛効果があると説明しているサロンもあります。
しかし、実際にはSHR方式も少量ながらメラニン色素が必要となっており、完全にメラミン色素のない白髪では脱毛効果は期待できないため、注意しましょう。
SHR脱毛とは？SHR脱毛の効果や仕組み・メリットとデメリット
白髪でもできる脱毛業務用脱毛機：ニードル脱毛
白髪でもできる脱毛として、ニードル脱毛という方法があります。
ニードル脱毛は、毛穴に細い針を入れて電流を流すことで熱を発生させ、毛根や毛乳頭を破壊することで、半永久的に脱毛できる方法です。
針で直接毛根にアプローチし脱毛する方法のため、色素など毛や肌の状態に関係なく脱毛効果に期待できます。
また、ニードル脱毛は施術時に毛を抜くため、脱毛後のアレルギーなどが出にくい点もメリットです。
ただし、ニードル脱毛は針で直接電気を流すため、痛みが強い点がデメリットです。
医療機関なら、麻酔を使って施術を受けることも可能なので、痛みが不安な場合は、カウンセリング時などに相談したほうがよいでしょう。
また、ニードル脱毛は毛1本1本に対してアプローチするため、広範囲の脱毛をする場合、施術に時間がかかる点もデメリットです。
介護脱毛の需要も増加
介護脱毛とは、介護に伴う排泄ケアの際に、アンダーヘアにより便が拭き取れないなどの介護者の手間を避けるために、VIOなどデリケートゾーンに施す脱毛処理のことをいいます。
介護脱毛を行っておけば、感染症や皮膚トラブルのリスク、おむつ交換の際の臭いの軽減などにもつながり、介護される人、介護する人双方にメリットの大きいものです。
そのため、自分が介護を受ける際に、介護者に迷惑をかけたくない・負担を減らしたいとの思いから、介護脱毛を希望する人は、近年増加傾向にあります。
介護を受ける段階でのVIO脱毛は、白髪がある状態での脱毛となることが多く、レーザー脱毛など、毛のメラニン色素に反応するレーザー脱毛での脱毛効果は低くなってしまいます。
また、介護脱毛で必要なVIO部分はデリケートな部分ですので、脱毛効果だけでなく、肌へのトラブルなどにも留意する必要があるでしょう。
そのため、白髪でも脱毛効果が高く、肌への負担など施術時の負担の少ない脱毛機のニーズは、今後も増えていくものと考えられます。
日焼け肌でもできる脱毛
日焼け肌の脱毛は、基本的にNGだといわれていますが、脱毛方法がないわけではありません。
ここでは、日焼け肌でもできる脱毛方法やNGな理由について、詳しく解説していきます。
日焼け肌でも脱毛できる業務用脱毛機：SHR脱毛
SHR脱毛方式であれば、これまでNGとされていた日焼け肌でも脱毛が可能です。
SHR脱毛とは、蓄熱式脱毛とも呼ばれ、バルジ領域という毛が生えるように指令を出す部位と毛包に熱を加え、ダメージを与えることで脱毛する方法です。
SHR脱毛は、IPL脱毛と同じくメラミン色素に反応して熱を発生させる仕組みですが、IPL脱毛などよりも低温でじんわり温める方式のため、日焼け肌でもやけどなどのトラブルなく脱毛できます。
日焼け肌での脱毛が基本的にNGな理由
これまで、IPL脱毛などのレーザー式脱毛では、日焼け肌での脱毛は基本的にNGとされてきました。
ここでは、日焼け肌での脱毛が基本的にNGな理由について、以下の3点から詳しく解説します。
- 脱毛効果が薄れる
- 痛みを感じやすい
- 肌トラブルが起きやすい
脱毛効果が薄れる
1つ目のNGの理由は、脱毛効果が薄れることです。
レーザー脱毛は、これまでご説明したとおり照射したレーザーが、メラミン色素に反応して熱を発生させることで脱毛する方法です。
日焼け肌にはメラニン色素が含まれており、日焼けした状態では、レーザー照射によるやけどなどのトラブルとなる可能性があります。
そのため、施術の際にはやけどしないようレーザーの出力を下げたり、日焼け部分の脱毛を取りやめたりすることも考えられます。
痛みを感じやすい
2つ目のNGな理由は、痛みを感じやすいことです。
日焼けとは、簡単にいうと肌がダメージを受けている状態です。
また、日焼けした肌に含まれるメラミン色素にレーザーが反応するので、日焼けしていない肌に比べて、肌への負担も大きくなってしまいます。
元々肌がダメージを受けている状態のところに、通常よりも負担の大きい施術が行われることになるため、日焼けしている肌への脱毛は、痛みをより感じやすくなります。
肌トラブルが起きやすい
3つ目のNGな理由は、肌トラブルが起きやすい点です。
先ほどもご説明したとおり、日焼け肌は肌がダメージを受けた状態。脱毛時に痛みを感じやすいのは、脱毛の施術によって、必要以上のダメージを肌が受けている証拠です。
その分、やけどや肌荒れなどの肌トラブルにもつながりやすくなります。
そのため、脱毛サロンやクリニックでは日焼け肌への施術をお断りしたり、出力を落として施術したりすることになってしまいます。
脱毛期間中にアドバイスすべき日焼けケア
日焼け肌への脱毛が難しいことはこれまでご説明したとおりですが、脱毛期間中の日焼けにも注意が必要です。
紫外線の強い夏の時期には、どれだけ注意しても日焼けしてしまったということもあります。
そこでここでは、脱毛期間中にサロンやクリニックとして、アドバイスすべき日焼けケアについて、詳しく解説します。
日焼けしたら冷やす
1つ目のアドバイスは、日焼けしたなと思ったら冷やすことです。
日焼けは簡単にいうと紫外線による肌のやけどなので、まずは冷やすことでほてりや炎症を抑えることが大切になります。
氷や氷のうなどを、ガーゼやタオルなどの肌への刺激が少ないもので包み冷やしましょう。
この際、冷たすぎたり肌への刺激が強すぎたりしてはいけません。
日焼けは肌がダメージを追っている状態なので、刺激が強すぎると逆にダメージが悪化してしまうため、注意しましょう。
保湿をしっかりする
2つ目のポイントは、保湿をしっかりすることです。
日焼けをした肌は極度の乾燥状態にあるため、冷やしてほてりを抑えた後には、保湿しましょう。
肌に潤いを与えることで、本来のバリア機能が戻り、新しい肌への再生につながります。
この際使用する化粧水や美容液はできるだけ肌への刺激の少ないものにし、たっぷりと使うことがポイントです。
また、肌へのダメージを避けるため、ハンドプッシュで肌に染み込ませるようなケアを心がけましょう。
ビタミンCなどを摂取する
3つ目は、ビタミンCなどの栄養を十分に摂取することです。
ビタミンCには、抗酸化作用があります。
抗酸化作用はメラニンを作りだすメラノサイトに作用し、メラニンの増加を抑制してくれるだけでなく、できてしまったメラニンを分解する効果もあります。
白髪や日焼け肌への脱毛は脱毛効果や肌へのダメージに注意する
今回の記事では、白髪や日焼け肌で脱毛することが可能かどうかや、最適な脱毛方法、注意点について詳しく解説しました。
現在、美容脱毛で最も一般的なIPL脱毛はメラミン色素に反応するレーザーを照射する方式です。
メラミン色素のない白髪や、逆にメラミン色素の多い日焼け肌では、思うような脱毛効果が得られないばかりか、肌ダメージが大きくなることもあります。
SHR脱毛やニードル脱毛など、肌や毛の状態に合わせて適切な脱毛方式を選ぶことが大切です。
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