お客様自身が業務用脱毛機を使い、施術を行うセルフ脱毛サロン。最近になり注目されている脱毛サロン形態ですが、セルフ対応の業務用脱毛機導入には注意するべきポイントもあります。安定した運営を望んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
セルフ対応の業務用脱毛機とは
セルフ対応の業務用脱毛機とは、セルフ脱毛サロンで利用できる製品のことです。
セルフ脱毛サロンではお客様ご自身が業務用脱毛機を使い、脱毛の施術を行います。そのため導入する業務用脱毛機に求められるのは、エステティシャンでなくても使えること、肌への負担が少ないことなどの安全性。
お客様自身でも使えるよう、さまざまな配慮がなされているのがセルフ対応の業務用脱毛機です。
業務用セルフ脱毛機と家庭用セルフ脱毛機の違い
セルフ脱毛を行うサロンが増えてきているため、業務用と家庭用の違いが気になる方は多いのではないでしょうか。ここでは、出力やショット数など、業務用セルフ脱毛機と家庭用脱毛機の違いを解説します。
出力(脱毛効果)
業務用と家庭用では、出力の高さが異なります。業務用セルフ脱毛機は、通常の脱毛エステサロンで扱われている業務用脱毛機と同じ出力が出せます。しかし、家庭用のセルフ脱毛機は、家庭でも安全に扱えるような出力に設定されているので、脱毛効果も緩やかになっているのです。
ショット数
業務用セルフ脱毛機はプロ仕様になっているので、決められた時間内であれば、何発でも脱毛を行えます。ショット回数の制限を気にすることなく自由に行えるのが特徴です。一方で、家庭用は使用できるショット数が決まっています。カートリッジに5万発入っているものや300万発入っているものなどさまざまです。ショット数が限られるため、無駄打ちしないことが大切になります。
速さ
業務用と家庭用では速さも違います。家庭用は、1回照射してから次のショットを打つまでに、5~7秒程度待たなければならないことが多く、広い範囲に照射するには時間がかかってしまいます。片腕を脱毛するだけで1時間ほどかかる場合も。一方で、業務用であれば、1秒間に複数回照射できるので、連射式だと施術時間の短縮が可能です。
脱毛可能な部位
家庭用セルフ脱毛機は、脱毛可能な範囲に制限があることがほとんどです。安全性の観点から、顔やVIOには使用できない機器が多くあります。VIOを脱毛する目的で購入したのに、使用可能範囲ではなかったということにならないよう、よく確認してから購入することが大切です。一方で、業務用は目に近い範囲などは脱毛できないことがありますが、基本的に全身に使用できます。
肌トラブル
家庭用セルフ脱毛機の方が肌トラブルのリスクも高いといわれています。なぜなら、家庭用は出力が弱いため、繰り返し照射する必要があり、少しずつ肌へダメージを与えてしまうからです。業務用セルフ脱毛機であれば、プロが使用する出力の高さなので、少ない回数で脱毛が完了します。その分、肌へのダメージを軽減する効果があるでしょう。
メンテナンス
家庭用セルフ脱毛機は、カートリッジの掃除や交換、本体の充電などを自分で行わなければなりません。掃除をしっかりしていないと、機器の持ちも悪くなってしまうので、普段のメンテナンスが重要になります。業務用セルフ脱毛機ではカートリッジの掃除や交換などの必要はありません。しかし、セルフ脱毛エステサロンの個室は後にほかの方も利用するため、脱毛後は後片付けや掃除、消毒などを自分で行う必要があります。
セルフ対応の業務用脱毛機のメリット
セルフ対応の業務用脱毛機には、どのようなメリットがあるのでしょうか?代表的な5つのメリットについて見ていきましょう。
省スペースではじめられる
セルフ脱毛サロンのメリットとして、まず省スペースではじめられることが挙げられます。セルフ対応の業務用脱毛機は個室でも使いやすいよう、コンパクトサイズのものが多く場所をとりません。施術にスタッフが不要なので、その分、個室の面積も狭くできるでしょう。
人件費を抑えられる
お客様自身が施術を行うセルフ脱毛サロンでは、人件費を抑えて効率的に純利益を上げられることもメリットのひとつです。全くの無人でも経営できますし、有人サロンであっても、従来の脱毛サロンよりも少ない人員で運営できます。
スタッフの研修がほぼ不要
スタッフの研修がほぼ不要であることも、大きなメリットと言えます。施術はお客様自身が行いますから、スタッフへの技術指導は不要です。
免許などがなくてもはじめられる
業務用脱毛機さえ準備すれば、免許がなくてもセルフ脱毛サロンをはじめられます。通常の脱毛サロンでは、安全な施術を提供するために民間資格の保有が推奨されますが、スタッフが施術を行わない限り、民間資格も不要です。
お客様にメリットがある
経営者やスタッフだけでなく、お客様にとってもさまざまなメリットがあります。
人に見られず自分でできる
まず人に体を見られることがなく、自分で脱毛の施術を行えることです。スタッフに見られるのに抵抗を感じている方にとって、他の脱毛サロンでは得られないメリットとなります。
費用が安い
セルフ脱毛サロンは、従来の脱毛サロンに比べて、料金が安価です。中には月額制で通い放題とするセルフ脱毛サロンもあります。脱毛をしたいけれど料金が高いと悩んでいたお客様にとっては、悩みを解消してくれる存在となるでしょう。
脱毛範囲を決められる
一般的に脱毛サロンでは、契約時に施術を受ける範囲が決められてしまい、後に変更できないことも少なくありません。しかしセルフ脱毛サロンでは、毎回お客様が好きな脱毛範囲を選んで施術を行えます。
セルフ対応の業務用脱毛機のデメリットや注意点
セルフ脱毛サロンにはさまざまなメリットがありますが、セルフ対応業務用脱毛機には、デメリットや注意するべきポイントもあります。知らずに導入してしまうとトラブルへと発展してしまうこともあるので、事前に必ず知っておいてください。
皮膚トラブルが起こる可能性がある
セルフ対応の業務用脱毛機は肌への負担が少なくなるよう開発されていることが多いですが、スタッフによるカウンセリングや肌状態のチェックもなく、やはり皮膚トラブルが起こる可能性はあります。
お客様の満足度が下がる可能性がある
お客様にとってメリットもあるセルフ脱毛サロンですが、反対にお客様の満足度を下げる可能性もあります。
脱毛しにくい部位がある
脱毛の施術では、お客様自身で脱毛しにくい部分もあります。たとえば背中やうなじ、VIOなどが代表的です。
効果を感じにくい
セルフ脱毛サロンで利用できる業務用脱毛機で得られる効果は、「脱毛」ではなく「制毛」「抑毛」であるものがほとんどです。そのため効果を感じにくく、お客様満足度が下がる原因になりかねません。
ジェルの塗布や拭き取りの手間がかかる
ジェルと塗ったり拭き取ったりする作業は、一般的な脱毛サロンではスタッフが行います。その作業をお客様自身が行わなければならないことで、「面倒で手間がかかる」と思われることもあるでしょう。
マシンの操作が難しい
一般の方でも操作しやすいように配慮されているセルフ対応の業務用脱毛機でも、やはり操作の難しさはあります。研修を受けずにいきなり操作をすることは、簡単ではありません。
細かい部分の脱毛が難しい
細かな部分への施術にはスキルが必要なことが多く、セルフ脱毛サロンでは難しいものです。たとえば顔を重点的に脱毛したいと考えている方が利用した場合、思ったように施術が行えず、満足度が下がることが考えられます。
アフターケアがない
最後にご紹介するデメリットは、スタッフによるアフターケアがないことです。適切なケアがされない場合、肌が乾燥しがちになることもあるでしょう。
セルフ対応の業務用脱毛機の費用相場
セルフ対応の業務用脱毛機本体の費用相場は、120~200万円程度です。しかしセルフ脱毛サロンを運営するために必要なランニングコストは、機種本体の費用だけではありません。賃貸物件の契約や内装費、備品や什器などの準備を含めると、初期費用として500万円以上が必要となるでしょう。
また、毎月の賃料、光熱費、業務用脱毛機のランプ交換費用、備品購入費などのランニングコストは、1か月あたり130万円が目安です。
セルフ対応の業務用脱毛機を導入する際の注意点
セルフ対応の業務用脱毛機を導入したいとお考えの方は、次の3つのポイントに注意しながら導入を検討してください。
脱毛機を慎重に選ぶ
まずは、業務用脱毛機選びを慎重に行うことが大切です。お客様自身が操作するのですから、操作性がシンプルなものを選ぶのが第一。そして肌トラブルを避けながら効果を感じてもらえるよう、できる限り性能の高い機種を選定しましょう。
サポート体制を整える
開業後からスムーズに収益を伸ばすためには、サポート体制を整えることも大切です。業務用脱毛機販売メーカーの中には、運営のサポートを請け負う企業もあります。業務用脱毛機の購入特典としてサポートが受けられることもありますので、メーカーのサービス面もチェックして選んでください。
保証制度をしっかり確認する
セルフ脱毛サロンでは、業務用脱毛機の保証を確認して導入することが欠かせません。故障や不具合が起これば、運営を中止せざるをえなくなるからです。購入後の保証制度やメンテナンス内容も、導入の際に注意するべきポイントとなります。
セルフよりも研修を受けたスタッフが対応するほうが安心
セルフ脱毛サロン対応の業務用脱毛機も販売されていますが、やはり脱毛の施術は、スタッフが対応する方が安心でしょう。
セルフ脱毛サロンでは肌トラブルが起きたり、お客様満足度が低下して客足が離れてしまったりすることも考えられます。しかしスタッフがしっかりと対応をすれば、お客様にとって、安心できるサービスを提供できるはずです。
研修つきの業務用脱毛機で行う施術は、セルフ脱毛サロンでは得られない満足感を提供できます。
業務用脱毛機を使うセルフ脱毛サロンにはデメリットや注意点も
業務用脱毛機をお客様自身が操作するセルフ脱毛サロンには、メリットとともにデメリットや注意点も多くあります。そのため、やはり研修を受けたスタッフが施術を行う体制が安心できる運営形態と言えるでしょう。
はいぽけっとでは、導入後研修・フォローアップ研修・施術講習などにより、スタッフの方の技術力を高めていただきながら、集客や経営のコンサルを実施することも可能です。安定した脱毛サロン運営を望んでいる方は、ぜひはいぽけっとのホームページにて詳しいサービスをご確認ください。