40代から50代の女性の間で人気が高まりつつある介護脱毛。
介護脱毛には多くのメリットがあり、将来の介護について漠然と不安がある方は、介護脱毛の知識を持っておくことが大切です。
この記事では、介護脱毛のメリットやデメリット、介護脱毛の料金相場について紹介しています。介護脱毛を受けるかどうか決める際の参考にしてみてください。
介護脱毛とは
介護脱毛とは、介護が必要になることを想定して、アンダーヘアを脱毛しておくことです。将来、排泄の介助が必要になったときに、アンダーヘアあると介助がしづらくなる場合があります。
具体的に介護脱毛の対象になるのは、ビキニライン・陰部の両側、肛門回りのデリケートゾーンの毛で、ＶIOと呼ばれる範囲です。介護脱毛は、一般的なVIO脱毛と大きな違いはありません。
介護脱毛では、デリケートゾーンの毛をすべて脱毛しておくことが理想的ですが、抵抗がある方は、排泄介助の邪魔になりやすい陰部の両側や肛門回りの毛だけをなくすという選択肢もあります。
他の人に見られるのは恥ずかしいので、自分で介護脱毛を行いたいと考える方も多いかもしれません。しかし、デリケートゾーンは自分では見えにくく、手が届きにくい部分なので、ムラになったり、肌を傷つける恐れがあります。介護脱毛をする際は、脱毛サロンやクリニックに通うことをおすすめします。
介護脱毛をするメリット
介護脱毛は必ず行わないといけないものではありません。しかし、施術を行うことで、介護をされる側にも、提供する側にもメリットがあります。ここでは、介護脱毛の5つのメリットを紹介します。
衛生的な状態を維持しやすくなる
介護脱毛をしていると、衛生的な状態を保ちやすくなります。アンダーヘアがあると排泄物の汚れが残りやすくなるからです。介護を受けている間は毎日お風呂に入るのが難しくなることがあり、不快感を感じるだけでなく、残った汚れから雑菌が繁殖、炎症を起こすリスクが高まります。前もってアンダーヘアを脱毛しておけば、汚れが残りにくくなり、衛生的な状態を維持しやすくなります。
肌のトラブルを予防する効果がある
介護脱毛をしていれば、排泄時に尿や便がアンダーヘアにつかなくなり、肌トラブルの予防につながります。長時間おむつを着用していると、アンダーヘアに排泄物が絡まりやすくなってしまいます。絡まった汚れは落ちにくいため、おむつの交換に時間がかかるほか、汚れを落とそうと強くこするうちに肌が傷ついてしまうことがあるのです。介護脱毛をしていると、このような肌トラブルを予防する効果もあります。
また、アンダーヘアがなければ、肌の状態も確認しやすいので、肌トラブルを早めに対処できるというメリットもあります。
介護を提供する側と受ける側の負担が軽減される
介護を提供する側にとって、アンダーヘアがないことで、排泄の介助や陰部の拭き取りがしやすくなるメリットあります。また、介護をされる側にとっても、おむつ交換や拭き取りなどの時間が短くなるので、身体的にも精神的にも負担の軽減効果が期待できます。
感染症のリスクが減る
デリケートゾーンの肌は薄く刺激に弱いのが特徴です。アンダーヘアにこびりついた汚れは落ちにくいので、ゴシゴシこすって落とそうとすると肌が傷つき、雑菌の侵入・感染症の原因になりかねません。また、アンダーヘアの汚れから雑菌が繁殖すると、尿路感染症のリスクも上がります。介護脱毛を行っていれば、デリケートゾーンを清潔に保ちやすくなるので、感染症リスクの軽減にもつながります。
かゆみやにおいが軽減する
アンダーヘアに汚れが残っていると、刺激が原因でかゆみを引き起こすことがあります。また、おむつを長時間着用することで汚れが蒸れ、雑菌が繁、においが発生しやすい状況になります。介護脱毛をしていれば、かゆみやにおいを軽減する効果が期待できるので、介護される側も提供する側も快適に過ごせるようになるでしょう。
介護脱毛をするデメリット
介護をする側にもされる側にもメリットのある介護脱毛ですが、注意点もあります。ここでは、介護脱毛の4つのデメリットを紹介します。
痛みが出やすい
介護脱毛を行うデリケートゾーンは施術時に痛みが出やすい傾向にあります。他の部位に比べて皮膚が薄く、骨や神経にも近いためです。また、医療脱毛のレーザーや光脱毛の多くが、濃く太い毛に反応しやすい特徴を持っています。そのため、濃い毛が密集しているデリケートゾーンの施術は痛みを感じやすくなるのです。クリニックによっては、麻酔テープが用意されているところもあります。痛みに不安がある方は、事前に確認しておきましょう。
費用がかかる
介護脱毛は、クリニックで脱毛を受ける場合も自由診療になるので、健康保険や介護保険の対象にならず、全額自己負担になります。脱毛が完了するまではある程度の回数は通わなければならないので、まとまったお金が必要になるのはデメリットです。
元に戻せない
どの脱毛にも共通していえることですが、脱毛後は元に状態に戻せません。医療脱毛は永久脱毛が可能なので、ほとんど毛が生えてこなくなります。永久脱毛できない脱毛サロンで施術を受ける場合も毛が生えにくくなるため、元の状態に戻すことは難しくなります。どのような形にするか迷うという方は、スタッフに相談してみてください。
恥ずかしさが伴う
介護脱毛はデリケートゾーンを医師やスタッフに見せなければならないので、恥ずかしいと思う方も多いでしょう。VIOは腕や脚などと違い、普段人に見せることのない部位なので抵抗感を感じやすいです。クリニックや脱毛サロンによっては、タオルをかけるなど最小限の露出で済むように対応してくれる場合もあります。恥ずかしいと感じる方は、事前にスタッフに相談しましょう。
介護脱毛の料金相場
介護脱毛のデメリットの1つとして、まとまった費用が必要と紹介しましたが、実際にどれくらいかかるのでしょうか。
医療脱毛では1回あたりの相場が1～5万円。脱毛効果を実感できるとされる5回施術を受けると、5～25万円程度になります。
脱毛サロンなどで受ける場合は、1回あたり1～2万円程度と医療脱毛より安い傾向にあります。しかし、光脱毛の場合は、医療脱毛よりも出力レベルが弱い分、医療脱毛の2倍程度通わなければならないことがあります。回数が多くなればなるほど、高額になるサロンが多いので、トータルでは医療脱毛と同程度か、やや高額になるケースも。キャンペーンを定期的に行っているサロンも多いので上手く活用しましょう。
一括で支払うほか、多くのクリニックや脱毛サロンで分割払いが可能です。1回あたりの料金や効果が実感できるまでの回数をよく比較して、クリニックや脱毛サロンを選びましょう。
メリット・デメリットを押さえて介護脱毛を検討
介護脱毛のメリットやデメリット、脱毛費用の相場について解説してきました。
介護脱毛をすることで、将来介護が必要になった時にデリケートゾーンを清潔に保つことができます。
これは、介護される側も、介護を提供する側にも大きなメリットです。
一方で、介護脱毛は痛みを感じやすいほか、まとまった費用も必要になります。介護脱毛は必ず行わなければならないものではないので、メリット・デメリットを踏まえたうえでよく検討しましょう。
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