鼻脱毛は、「鼻のムダ毛が気になる」「毛穴の黒ずみを改善したい」と感じているお客様に人気です。小鼻や鼻の下、鼻の中のムダ毛処理に対応し、美容面や清潔感の向上に貢献します。
本記事では、鼻脱毛の具体的な方法や得られるメリット、注意すべきデメリットについて分かりやすく解説します。エステサロンの経営者や従業員の方が疑問を解消できるように、よくある質問にもお答えしていますので、ぜひ参考にしてください。
鼻の脱毛とは?目的や方法
鼻脱毛とは、鼻やその周辺に生えている産毛やムダ毛を、光脱毛機器や医療レーザーなどを用いて処理する施術です。小鼻や鼻の下、鼻の中などは皮膚が薄くデリケートな部位であるため、使用する機器や照射範囲には十分な注意が求められます。
医療機関で使われる高出力機器とは異なり、エステサロンでは安全基準を満たした低出力の光脱毛機器を使用するため、肌への負担を抑えながら継続的な施術が可能です。また、部位ごとの施術可能範囲や毛の特徴を理解しておくことで、カウンセリング時の信頼性が高まり、トラブル回避につながります。
ここからは、部位別に詳しく解説します。
小鼻
小鼻は皮脂腺が多く、黒ずみや角栓が目立ちやすい部位ですが、その原因の一つが産毛です。脱毛することで毛穴が引き締まり、皮脂の分泌が抑えられるため、いちご鼻の対策に役立ちます。
ただし、凹凸がある小鼻には照射漏れが起きやすいため、照射ヘッドのサイズや角度調整がしやすい機器を選びましょう。
鼻の下
鼻の下は比較的脱毛ニーズの高い部位で、男性はもちろん、女性でも産毛が濃く、メイクのノリが悪いと感じている方は少なくありません。ただし、鼻や唇に近く皮膚が薄いため、出力設定には十分な配慮が求められます。
エステ脱毛では、照射強度を細かく調整できる機器や冷却機能を搭載したハンドピースが望ましいです。また、保湿やアフターケアを徹底することで、施術後の赤みや乾燥を軽減する効果が期待できます。
鼻の中
鼻の中に対する脱毛は、非常にデリケートで注意が必要な領域です。粘膜部分への照射は難しいため、一般的なエステサロンでは施術対象外となります。
ワックス脱毛を用いた鼻毛処理を提供するサロンもありますが、毛穴を傷つけて炎症を起こすリスクがあり、安全性の観点から推奨されません。エステサロンの対応としては、鼻の中への脱毛希望があった場合は鼻毛カッターなどによるセルフケアを提案するのが現実的です。
鼻脱毛のメリット(効果)
鼻脱毛には黒ずみの軽減、皮脂分泌の抑制、化粧ノリの向上など、日常的な悩みを改善する効果が期待できることから、フェイシャルメニューと合わせて提案しやすい施術でもあります。
定期的な施術により肌質の変化を実感しやすく、サロンのリピーター獲得につながる魅力的なメニューです。
毛穴の黒ずみ(いちご鼻)の改善
鼻の毛穴に詰まった皮脂や角質が酸化して黒ずむ「いちご鼻」は、多くの人が抱える肌悩みのひとつです。鼻脱毛により、産毛が減少することで毛穴が引き締まりやすくなります。
エステ脱毛でも継続的な施術により、肌の透明感が増し、つるんとした印象の清潔な鼻まわりに近づけられます。
皮脂の分泌量の減少
鼻まわりは皮脂腺が多く、日常的にテカリや化粧崩れが起こりやすい部位です。脱毛によって産毛が取り除かれることで毛穴の開きが軽減され、皮脂の分泌も落ち着きやすくなります。
その結果、メイクのもちが良くなり、鼻に触れたときの不快感や脂っぽさも抑えられるのです。
化粧ノリの向上
細かな産毛がなくなることで、ファンデーションやベースメイクの密着性が向上し、なめらかな仕上がりが得られます。また、毛穴が引き締まることによって肌のキメが整い、自然なツヤ感の演出も可能です。
鼻脱毛は見た目の変化だけでなく、メイクのしやすさにも影響するため、特に美容意識の高いお客様に有効性を説明することが重要です。
鼻脱毛のデメリット(注意点)
鼻脱毛にはメリットが多いですが、リスクについても説明しなければなりません。エステサロンで信頼性の高いサービスを提供するためには、安全性の高い機器を使用し、施術前後に丁寧なカウンセリングやケアを行うことが必要です。
火傷や炎症のリスク
鼻は顔の中でも凹凸が激しく、皮膚が薄いため、光脱毛機器の当て方や出力が不適切だと火傷や赤みといった炎症を引き起こすリスクがあります。特に小鼻のカーブに照射するときは、機器の先端がしっかり密着するよう工夫し、照射漏れや過照射を防ぐことが必要です。
硬毛化のリスク
硬毛化とは、脱毛後に毛が太く濃くなってしまう現象で、メラニン量が少ない産毛に照射すると稀に起こります。発生頻度は低いものの、予防は困難であるため、施術前にお客様への丁寧な説明が必要です。
硬毛化が起こった場合は、「照射間隔を空けて、出力を調整して照射を行うことで改善が期待できる」と説明してください。
アフターケアのコスト
脱毛後の肌は乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすい状態になります。脱毛後のスキンケアを怠ると、赤みや皮剥けなどのリスクが高まってしまうのです。
エステサロンとしては、施術後の保湿ケアやUV対策を指導し、必要に応じてホームケア商品も案内しましょう。
鼻脱毛によくある質問
鼻脱毛を検討するお客様の多くが不安に思われる点は、「痛み」や「必要な回数」、「施術後の注意点」などです。これらの疑問にしっかりとお答えしておくことで、信頼性の高い接客につながります。
ここでは、お客様からよく寄せられる質問に対する回答をまとめました。
施術中や施術後に痛みはありますか?
鼻脱毛に伴う痛みは個人差がありますが、一般的に鼻まわりの施術はそこまで強い痛みを感じにくい部位とされています。ただし、鼻の下など皮膚が薄く粘膜に近い箇所では、チクッとした刺激や弾かれるような感覚を覚えることがあります。
エステ脱毛では比較的低出力の光を用いるため、痛みが軽減される傾向があります。痛みに敏感なお客様がいる場合は、冷却機能付きのハンドピースや出力調整可能な機器を使用しましょう。
何回くらい施術が必要ですか?
鼻脱毛に必要な施術回数は毛質や肌状態によって異なりますが、目に見える変化を感じるまでに通常5〜6回程度必要です。鼻まわりの毛は細くて色素が薄いため、効果を実感するにはある程度の時間がかかります。
特にエステの光脱毛は徐々に減毛を促していく仕組みのため、10回程度の施術を見越した長期的なプランニングが大切です。
メイクをしたままで大丈夫ですか?
施術当日にメイクをしてご来店いただいても問題ありませんが、顔脱毛する際はお客様にメイクをすべてオフしていただきます。特に鼻周辺はメイク残りによって脱毛効果が下がるだけでなく、トラブルの原因にもなるため、清潔な状態で照射してください。
また、施術後はお肌が敏感な状態になっているため、すぐにメイクを重ねるのは避けるべきです。お客様にはできるだけメイクは控えるよう促し、必要に応じて低刺激な化粧品の使用を案内します。
鼻脱毛はフェイシャルメニューの強化に役立つ
第一印象を左右する鼻を丁寧にケアすることで、お客様の満足度が向上し、継続的な来店にもつながります。顔全体の印象を引き上げるメニューとして、今後さらなる需要の拡大が見込まれます。他サロンとの差別化を図るうえでも、導入するメリットのある施術です。
フェイシャルからボディまで対応できる脱毛機「epi Move」はコストパフォーマンスに優れ、繊細な部位でも照射ムラを抑えた施術ができます。以下のページで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。