近年、美容脱毛の技術は大きく進化しています。これまでは、主に「SHR脱毛」と「IPL脱毛」を採用した業務用脱毛機が利用されていました。最近ではそれぞれのメリットを取り入れた「HHR脱毛」が導入されています。本記事では、HHR脱毛について詳しく解説します。
HHR脱毛とは
HHR脱毛は、IPL脱毛とSHR脱毛のメリットを両方取り入れた新しい脱毛方式で、「ハイブリッド脱毛」とも呼ばれています。
IPL脱毛は、脱毛箇所にレーザーを照射し、毛乳頭や毛根のメラニンに反応させて熱を与えることで、ムダ毛を生えにくくする脱毛方式です。太い毛や濃い毛に対して効果が高い特徴があります。
SHR脱毛は、レーザーを照射して発毛を促す「バルジ領域」にダメージを与えることで毛を生えにくくする方式です。IPL脱毛のようにメラニン色素に反応する方法ではないため、産毛にも効果が期待できます。また、日焼けした肌やホクロのある部分にも施術できる点も特徴です。
HHR脱毛は、IPL脱毛とSHR脱毛を使い分けられるため、た太く濃いムダ毛にも、産毛にも対応できます。また、痛みを感じにくく、肌が弱い人でも施術を受けやすい点が特徴です。
HHR脱毛のメリット
HHR脱毛には、主に以下のメリットがあります。
✓ 痛みが少ない
✓ メラニン色素に反応しない
✓ 幅広い毛質に対応できる
✓ 毛周期を気にせずに施術できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
痛みが少ない
HHR脱毛はSHR脱毛のメリットを生かした施術を行えるため、痛みや熱さを感じにくいことが特徴です。また、施術には抑毛効果のあるBCジェルを使用して施術を行います。
BCジェルは温かいジェルなので、冷却ジェルの冷たさが苦手な人も不安なく施術を受けられる点もメリットです。
VIOラインは痛みを感じやすい部位ですが、痛みをあまり感じることなく施術を受けられるのは大きな利点です。
色素に反応しない
IPL脱毛は毛根のメラニン色素に反応して脱毛効果を得る施術です。そのため、濃いムダ毛に効果的である反面、日焼けした肌やほくろのある部分にも反応してしまう可能性があり、これらの肌には施術ができないというリスクがありました。
HHR脱毛ではメラニン色素に反応しないSHR脱毛の効果を得られるため、日焼けした肌やほくろのある部分にも施術を行えます。ほくろからムダ毛が生えている人が意外と多いので、全身どこでも施術できる点は大きなメリットです。
幅広い毛質に対応できる
濃いムダ毛に効果が期待できるIPL脱毛と、産毛に効果が期待できるSHR脱毛、両方の利点を取り入れた脱毛方式なので、さまざまな毛質に対応します。
部位によって異なる毛質もひとつの業務用脱毛機でスムーズに施術できるため、全身脱毛も効率的に行える点がメリットです。
毛質同様、肌質を問わず施術ができるため、敏感肌の人でも不安なく施術を受けられるというメリットもあります。
毛周期を気にせずに施術できる
IPL脱毛は、毛根のメラニンに反応させるため、毛周期が「成長期」の毛にのみ反応します。そのため、毛周期の平均サイクルといわれる2〜3ヶ月に1回のペースで施術を受ける必要があります。
HHR脱毛ではSHR脱毛の仕組みを利用できるため、毛周期を気にすることなく施術を受けることが可能です。2週間に1回ほどの頻度で施術を行い、より効率的に脱毛を進められます。
HHR脱毛のデメリット
HHR脱毛には多くのメリットがありますが、デメリットと捉えられる要素もあります。
以下の点が、HHR脱毛で考えられるデメリットです。
✓ 導入しているサロンがまだ少ない
✓ 効果を実感するまでに時間がかかる
✓ 永久脱毛はできない
✓ 効果には個人差がある
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
導入しているサロンが少ない
HHR脱毛の仕組みを採用した業務用脱毛機は、新しい技術ということもあり導入しているサロンがまだ少ないです。施術を受けたい人の自宅や職場近くに、HHR脱毛を受けられるサロンがまだない可能性があります。
また、サロンが少ない分施術を受けた経験のある人も少ないため、具体的な脱毛効果に関する情報が乏しく不安要素がある点もデメリットだといえます。
効果を実感するまでに時間がかかる
HHR脱毛は痛みが少ない分、光の出力が控えめに設定されています。あらゆる毛質や肌質の人が不安なく施術を受けられる反面、脱毛効果の即効性が低い点はデメリットだといえるでしょう。
永久脱毛はできない
HHR脱毛は永久脱毛ではないという点を理解しておく必要があります。永久脱毛の定義とは何でしょうか?
日本で厚生労働省的な位置にある「アメリカ食品医薬品局(FDA)」における永久脱毛の定義は、「レーザーを3回照射して、6ヶ月経過した時点で67%以上の毛が減っている状態」とされています。
脱毛効果が表れるスピードが緩やかなHHR脱毛では、永久脱毛の定義を満たすことができない可能性が高いです。ただし、これはHHR脱毛に限らずIPL脱毛でもSHR脱毛でも同じことが言えます。
一般的な脱毛サロンで行われている施術は、永久脱毛と呼ぶことができません。永久脱毛の定義を満たすには、医療脱毛が必要です。
ただ永久脱毛でなくても、ムダ毛が見た目でほとんどわからない程度まで脱毛することは可能なので、永久脱毛という言葉にこだわる必要はないでしょう。
効果には個人差がある
HHR脱毛は、幅広い毛質や肌質に対応した脱毛方式である分、効果に個人差が出やすいです。これも永久脱毛同様、HHR脱毛に限らずサロンで提供されている光脱毛全般にいえます。
ただし、施術者はIPL脱毛とSHR脱毛どちらの出力を使用するかを正確に判断し、より効率的な施術を提供できるようなスキル取得が必要です。
HHR脱毛に向いている人の特徴
HHR脱毛に向いている人の特徴は、主に以下の3点です。
✓ 痛みに弱い方
✓ 日焼けした肌の方
✓ スピードを重視している方
それぞれの特徴について、以下に詳しく解説します。
痛みに弱い方
HHR脱毛ではメラニン色素にアプローチしない光の照射が可能なので、痛みを感じにくいです。これまで脱毛サロンの施術で痛みが強く、通い続けることができなかった人でも、不安なく施術を受けられます。また、産毛などムダ毛が細く、薄い部分の脱毛がしたい人も、HHR脱毛は適しています。
日焼けした肌の方
メラニン色素にアプローチして抑毛効果を得るIPL脱毛では、日焼けした肌の人は施術を受けられないケースがありました。日焼けによるメラニンに反応してしまうと、強い痛みを感じる、やけどの恐れなどの危険があるからです。
しかしHHR脱毛ではメラニン色素に反応させない施術が可能なので、日焼けした肌の人も問題なく施術を受けられます。もちろん、濃いシミやほくろがある人も施術可能です。
スピードを重視している方
HHR脱毛では、毛包のバルジ領域に特殊波長の光を短時間で連続して照射することで、発毛を促す細胞にダメージを与えます。
この光の処理はかなり高性能で、10秒間で約1,000本のムダ毛を同時に処理することが可能です。スピーディーに施術を進められるため、全身脱毛でも最短30分で完了するとされています。1回の施術をできるだけ早く済ませたい人にも、HHR脱毛はおすすめです。
HHR脱毛なら幅広いお客様への施術が可能!
HHR脱毛は、IPL脱毛とSHR脱毛のいいとこ取りをした画期的な脱毛方式です。まだ導入しているサロンが少なく、症例数が多くない点はデメリットだといえますが、今後広く普及する技術だと思われます。
早めに導入することで幅広い毛質や肌質のお客様に施術を提供できるほか、他サロンとの差別化が図ることが可能です。業務用脱毛機の導入を検討されているサロン関係者の方は、ぜひHHR脱毛の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
「はいぽけっと」では、コストパフォーマンスに優れ、低リスクで運用できる業務用脱毛機を提供しています。
導入時のサポートはもちろん、経営フォローなどアフターサポートが充実している点がポイントです。ぜひお気軽にご相談ください。