
ハーブピーリングとは?
ハーブピーリングは、天然由来のスポンジア(微細針状粒子成分)やハーブなど、植物由来の成分を使用して行うピーリングの方法です。ハーブピーリングで角質をケアすることで、さまざまな美肌効果が期待されます。
ここでは、ハーブピーリングの仕組みやケミカルピーリングとの違いなどを解説します。
仕組み
植物や海藻などの天然成分から作られたスポンジアを肌に擦り込むことで、角質を取り除きます。ハーブピーリングには剥離するタイプと剥離しないタイプの2種類があります。
剥離するタイプは肌の皮が剥けるため、高い効果が期待できます。一方で、剥離しないタイプは皮が剥けない分だけ肌への刺激が穏やかで、敏感肌の方にも適している施術方法です。
ケミカルピーリングとの違い
ケミカルピーリングも角質を取り除くという点は共通していますが、ハーブピーリングとの違いは使用する成分です。ハーブピーリングが天然由来の成分を使用しているのに対し、ケミカルピーリングは薬品を使用して古い角質を溶かします。
また一般的なケミカルピーリングは剥離するタイプで、薬品を使用して角質を溶かすため、ハーブピーリングの剥離するタイプよりも肌への負担が大きいです。そのため肌が弱い方の場合は、トラブルを引き起こすこともあります。ハーブピーリングは剥離するタイプであっても、ケミカルピーリングより肌への負担が少ないため、肌が薄くなるリスクが小さいです。
効果
ハーブピーリングで古い角質を取り除くことにより、肌のごわつきやざらつき、くすみなどの角質によるトラブルを改善が期待されます。また、ターンオーバーの乱れによって古い角質が溜まってしまっている場合は、ターンオーバーのサイクルを整える効果も期待できます。
ハーブピーリングには天然由来の成分による肌トラブルの改善が期待できることから、敏感肌の人も受けられるフェイシャルメニューとしてエステサロンに導入されています。
ハーブピーリングでニキビが悪化する原因
ハーブピーリングでニキビが悪化するケースがあります。以下のような原因が考えられます。
- 肌への刺激
- ターンオーバーの促進
それぞれの原因について、詳しく解説します。
肌への刺激
過度な敏感肌の人が施術を受けた場合は、ハーブピーリングの刺激が強すぎて炎症を起こしてしまうリスクがあります。炎症によって肌トラブルが生じたり、ニキビが悪化したりすることがあるのです。炎症がさらに悪化してしまうと、ニキビ跡ができたり、色素沈着を起こしたりする恐れがあります。
ターンオーバーの促進(好転反応)
古い角質が取り除かれることで肌の再生機能が活性化すると、毛穴に溜まっていた皮脂や老廃物が代謝によって排出されやすくなります。肌が再生する過程で、一時的にニキビが悪化したように見えるのです。「好転反応」と呼ばれる状態で、ターンオーバーのサイクルが整うことでニキビや肌トラブルは改善していきます。
肌が刺激を受けることで起こる炎症や好転反応は、いずれも一時的に肌の状態が悪化したように見える現象です。これらのリスクについて施術前にお客様に説明しておかないと、クレームや満足度の低下を招く恐れがあります。事前に施術のリスクについてもきちんと説明して、お客様に理解していただいたうえで施術を行うことが大切です。
ハーブピーリングのニキビ跡に対する効果
画像引用元:はいぽけっと(https://manomano.info/school.html)
同じ場所に繰り返しニキビができてしまっている人は、皮膚が厚く、硬くなってしまう「角質肥厚」という状態になっています。角質肥厚は毛穴を塞いでしまうので、さらに皮脂が毛穴につまってニキビの原因が繁殖しやすい状態になっているのです。繰り返しニキビができてしまうという悪循環に陥ると、ニキビ自体は改善されても、ニキビ跡が残ってしまう場合があります。
ハーブピーリングを継続して行うと、角質肥厚が改善されてターンオーバーによる肌の生まれ変わりが促進されます。肌の細胞が生まれ変わることによって新しい肌になり、ニキビ跡や赤み、クレーターなどの改善につながります。
またハーブピーリングに含まれる天然由来成分が肌を鎮静し、潤いを与えることでニキビ跡の改善が促進されます。ニキビ跡を改善したい場合は、定期的な施術が効果的です。
ハーブピーリングをニキビ肌・ニキビ跡に行う際の注意点
ニキビ肌のお客様やニキビ跡のあるお客様にハーブピーリングを提供する場合は、以下の注意点に気をつけてください。
- 肌の状態の確認
- アレルギーの確認
- 施術後のスキンケア
- 紫外線対策
肌の状態やアレルギーの確認などをルール化することで、スタッフのサービス品質を統一できます。エステサロンに対する信頼性の向上につながるのです。
肌の状態の確認
著しい敏感肌のお客様やニキビがひどい状態のお客様がハーブピーリングを受けると、症状が悪化してしまうリスクがあります。カウンセリングの際に、ハーブピーリングの効果が期待できる状態かどうかを必ず確認しましょう。
またハーブピーリングにはダウンタイムがあるため、お客様にきちんと説明して理解していただく必要があります。一般的に剥離ありのハーブピーリングの場合は、施術から3日ほど肌の赤みやほてりが残り、4〜5日かけて皮が剥けていきます。ダウンタイム中は、飲酒や激しい運動を控えることが望ましいです。お客様に説明したうえで、施術を検討していただきましょう。
アレルギーの確認
ハーブピーリングには天然由来の成分を使用するため、使用する成分に対するアレルギー反応が出てしまうお客様もいらっしゃいます。特定のハーブにアレルギーがあるお客様には、施術を提供できません。
アレルギーの有無がわからないお客様にはパッチテストを受けていただき、問題ないことを確認した上で施術に入ることが重要です。
施術後のスキンケア
ハーブピーリング後の肌は、古い角質が取り除かれて乾燥しやすい状態です。普段よりも保湿ケアを念入りに行う必要があります。また、肌が敏感な状態になっているため、摩擦の少ないケアも大切です。
剥離するタイプの場合は、皮が剥けてくると、つい擦って剥がしたくなるかもしれませんが、無理に剥がさないようにお客様に案内してください。洗顔時やタオルで水分を拭き取る際は、摩擦を避けるようにお伝えしましょう。
紫外線対策
ハーブピーリングを受けた後の肌は、古い角質が除去されて外部からの刺激を受けやすい状態です。特に紫外線の影響を受けやすいので、UV対策をしっかり行っていただけるよう、お客様に案内しましょう。
ただし、刺激の強い日焼け止めを使用すると、肌トラブルの原因となるリスクがあります。できるだけ低刺激の日焼け止めや帽子、傘などを使ったUV対策を心がけるようにお伝えしましょう。
肌への負担が少ないハーブピーリングをサロンメニューに加えましょう
画像引用元:はいぽけっと(https://manomano.info/school.html)
ハーブピーリングは医療機関でなくても施術を行うことができ、ケミカルピーリングと比較して肌への負担も少ないため、エステサロン向きのメニューです。ナチュラル系の施術を好むお客様のニーズにも対応できます。
「はいぽけっと」では、効率的な集客が図れるハーブピーリングのスクールを開講しています。確かな効果を生み出す技術とトラブルを回避するための知識を獲得することで、お客様からの信頼を得て、リピート顧客の獲得につながります。販促ツールの無料プレゼントもありますので、ぜひ受講をご検討ください。