業務用フェイシャル機器は、エステサロンなどで使用されるマシンで、肌に刺激を与え代謝を促したり、電気を用いて肌に美容成分を浸透させたりする目的で使用されます。
ここでは、業務用フェイシャル機器の導入を検討中の方のために、導入するメリットや導入方法、機器の選び方について解説します。
業務用フェイシャル機器(美顔器)を導入するメリット
始めに、業務用フェイシャル機器をエステサロンに導入する3つのメリットを紹介します。
パワーが強い
業務用フェイシャル機器は、家庭用に比べて出力が強いので、即効性が期待できます。毎日のスキンケアでは落としきれない角質や毛穴の詰まりにアプローチするので、1回の施術でもハリやツヤなどの効果を実感しやすいでしょう。
技術に左右されない
マシンの使用方法を覚えれば誰でも業務用フェイシャル機器を扱えます。エステティシャンの技術で差が出ないので、常に高いクオリティの施術を提供でき、お客様の満足度にもつながるでしょう。また、スタッフの教育に時間をかけずに済むため、効率よく経営を行えます。
施術時間が短い
業務用フェイシャル機器を導入すれば、手技に比べて施術時間が短縮されるので、エステサロンの回転率がアップします。また、様々なメニューの施術が可能な複合型の機器を導入すれば、1台導入するだけで幅広いメニューを提供できるので、集客効果も期待できます。
業務用フェイシャル機器(美顔器)を導入するデメリット
業務用フェイシャル機器を導入するデメリットは、まとまった資金が必要なことです。業務用フェイシャル機器を導入することで利益はどれくらい見込めるのか、機器の導入費用を回収するにはどれくらいの期間がかかるのか、しっかり見通しを立ててから導入しましょう。
また、設置スペースを取ってしまうのもデメリットです。業務用フェイシャル機器の中には、サイズが大きいものもあります。思ったよりマシンが大きく、施術スペースが狭くなってしまったということにならないよう、事前に大きさをチェックし、配置をイメージすることをおすすめします。
業務用フェイシャル機器(美顔器)の導入方法
業務用フェイシャル機器の導入方法には、新品や中古の購入・レンタル・リースの3つがあります。それぞれのメリットやデメリットを紹介します。
新品・中古品を購入
業務用フェイシャル機器は新品と中古が販売されています。新品だと最新マシンを導入できるほか、性能がいいため集客も見込めます。また、保証がしっかりしている製品が多いこと、新しいので修理やメンテナンスの回数が少なくて済むことなども特徴です。しかし、最新の機器の価格は安くて数10万、高くて数100万と高額なものが多く、固定資産税なども支払う必要が出てきます。
一方で中古は、新品に比べ安く購入できるので初期費用を抑えられます。ただ、すでに保証期間が切れているケースや、アフターサービスを受けられないケースもあるので注意が必要です。お客様に提供する施術の品質にも関わるため、価格だけで選ぶのはおすすめできません。
レンタル
レンタルは、レンタル会社がマシンを所有して、エステサロンに貸し出をします。レンタルすれば月数万円の支払いで済むので初期費用が抑えられるほか、固定資産税も不要です。「効果が出るのか試しに使ってみたい」という場合にもレンタルを活用できます。しかし、最新の機器は借りられないケースも多く、長期間のレンタルになると割高になる可能性があります。
リース
リースは、リース会社がマシンを購入して貸し出を行います。リースのメリットとしては、月々の支払いが一定になるので、数年単位の支出を把握しやすくなります。また、レンタルと異なり最新機器も導入しやすいほか、月々数万円からなど、長期間になるほど割安になることが多いです。ただ、中途解約が原則できないことや、導入までに時間がかかってしまうなどのデメリットもあります。
業務用フェイシャル機器の選び方
日本製や海外製、1つの機能に限定されたものから複数の機能を搭載したものまで、様々な業務用フェイシャル機器が販売されています。ここでは、マシンを選ぶ際の重要な5つのポイントについて解説します。
機能や効果
機器を選ぶ上で機能は最も重要です。搭載されている機能はお客様の満足度に直接影響し、魅力的なメニューを提供することは、売上にもつながります。業務用フェイシャル機器には、機能を1つに絞った単独型と、複数の機能が搭載された複合型があります。複合型は提供するメニューを増やせますが、機能が増えるほど値段も高くなります。エステサロンでどのようなメニューを提供したいのかコンセプトを始めに決めて、ターゲット層に合った性能のマシンを選ぶとよいでしょう。
また、購入前にデモンストレーションを行っているメーカーもあります。複数の機器の施術を実際に体験することで、効果が期待できる機器を選べます。
安全性
お客様に施術を行う際に、安全性はとても重要です。業務用の機器は家庭用に比べて出力が高いので、火傷やけがの可能性が高まります。故障しづらいものや、万が一異常な事態が発生したときに自動停止する機能がついていると、より安心して使用できるでしょう。
導入価格やランニングコスト
業務用フェイシャル機器は、数10万円~数100万円と価格に幅があります。搭載されている機能が多くなるほど価格は上がるので、エステサロンにとって必要な機能を見極めて製品を選びましょう。
購入の場合はメンテナンス保証などが付帯しているケースが多いですが、レンタルやリースでは、保証金や保険料、メンテナンス費用などがかかることもあります。ランニングコストがいくらかかるのかも製品を選ぶ際の重要なポイントです。
サポート体制
機器の性能はもちろんですが、メンテナンスや故障した際の修理のスピードなど、アフターサービスも選択の基準になります。マシンはお客様の肌に直接使用するものなので、トラブルが発生する可能性があります。お客様とのトラブルを避け、施術で満足してもらうためにも、メーカーの保証やサポートは重要です。
性能に大差がないのに安いマシンは、メンテナンス体制などがしっかりしていない可能性があるので、購入後や借りた後のサポート体制は必ず確認してください。
大きさ
小規模なエステサロンに大型のマシンを導入すると、十分な施術スペースを確保できなくなる可能性もあります。コンパクトで十分な効果が発揮できるマシンが理想です。機器を選ぶ際には、あらかじめ設置する場所を決め、スペースに合ったものを探しましょう。
サロンの目的に合った業務用フェイシャル機器を導入しよう
業務用フェイシャル機器をエステサロンに導入するメリットやデメリット、マシンの選び方について紹介してきました。
業務用フェイシャル機器は、家庭用に比べパワーが強いので施術時間の短縮につながるほか、エステティシャンの技術によらずに一定の施術を提供できるようになります。
マシンを購入する際は、まとまった資金が必要になりますが、レンタルやリースを活用することも可能です。
業務用フェイシャル機器の機能はそれぞれで価格の幅も広いですが、エステサロンに本当に必要な機能を搭載している機種を、安全性やサポート体制も考慮した上で選ぶことをおすすめします。