「EMS」はサロンでも高い人気を誇る美容機器です。顔を含む全身への施術ができ、効果的に筋肉を鍛えられることからアンチエイジング領域でも高い評価を得ています。
EMSとはどのような効果が期待できるものなのか、顔に施術した場合の美容効果や注意点について詳しく見ていきましょう。
EMSとは
「EMS」とは筋肉に電気の刺激を与えて、筋肉を鍛えるための機器です。電気刺激によって筋肉の収縮が起こり、短時間で効率的に筋肉を鍛えられます。
もともとは医療現場にてリハビリに使われていたものでした。EMSの施術を受けると、横になっていて全く筋肉を使っていない状態でも、筋肉が動かされてトレーニングをしたかのような効果が得られます。
筋肉を鍛え、美しいボディラインを目指す多くの方から支持されています。しかし顔の表情筋への効果も期待できるため、アンチエイジングや美肌を目的とした施術でも用いられています。
EMSの美容効果
それではEMSの美容効果について具体的に見ていきましょう。主にアンチエイジング・美肌への効果をメインにご紹介していきます。
ターンオーバーの改善
まずはターンオーバーを改善する効果についてです。EMSによる電気刺激の効果は、肌の奥深くにまで達します。すると肌内部の血行が促進され、溜まった老廃物が排出されたり、肌の代謝機能が高まったりする効果が期待できます。
ターンオーバーが乱れるとさまざまな肌トラブルが起こるとされているため、トラブルに悩んでいる方や、美肌を維持したい方に適した施術方法です。
たるみの解消
表情筋を鍛えることにより、たるみの解消効果も期待できます。たるみは表情筋の衰えによって引き起こされることが多く、年齢とともに筋力が低下し、たるみが起こりやすくなります[1]。
そこでEMSの電気刺激の効果を利用して、表情筋に刺激を与えれば、たるみが改善されやすくなるでしょう。表情筋にアプローチすることにより、顔全体が上向きになったり、輪郭がはっきりしたりする効果が期待できます。
表情筋の活性化
前項でも触れましたが、EMSには表情筋を活性化させる作用があります。筋肉への刺激は表情筋に対しても同様であり、年齢や表情変化の乏しさによって衰えた筋肉を簡単に鍛えられるはずです。
電気刺激を受けた表情筋は鍛えられるとともに、水分保持能力が高まり柔軟性が向上するとされています。表情筋の衰えは年齢を感じさせることにつながるため、アンチエイジングの領域でも活躍する美容機器です。
シワやほうれい線の予防
表情筋を鍛えることにより、シワやほうれい線の予防にもつながります。ほうれい線は深く刻まれたシワであり、ほうれい線を含む顔のシワはたるみによって引き起こされることがあるためです[1]。
EMSによって表情筋を鍛えれば、たるみが改善されるでしょう。そしてたるみがなくなれば、シワが生じる可能性も低くなるということです。
多くの女性の悩みであるシワやほうれい線も、EMSによる電気刺激の効果で改善できるかもしれません。
顔のリフトアップ
EMSは顔のリフトアップにも効果的な美容機器です。フェイスラインがぼんやりとして見えるのには、いくつかの原因があります。
表情筋の衰えによるたるみもですが、血行不良によるむくみが原因となっていることもあるでしょう。EMSは表情筋を鍛えるだけでなく、電気刺激が血行を促進し、結果としてむくみの改善も期待できます。また水分の流れを促して、むくみを改善する効果もあるとされています。リフトアップが目的の方にとっても、EMSは適した施術方法です。
EMSの注意点
EMSは痩身だけでなく美顔・美肌にも効果的な美容機器ですが、施術をする際には注意するべきポイントもあります。導入を検討されているなら、あらかじめ注意点も確認しておいてください。
摩擦によって肌にダメージが入る
まずは施術時の摩擦によって、肌にダメージが与えられることです。肌の上にヘッド部分を滑らせるようにして施術を行うため、肌への摩擦が起こりやすく、ともするとトラブルの元となってしまいかねません。また電気刺激によって火傷や炎症が起こる可能性もあります。
施術中に肌ダメージを軽減するよう工夫をしたり、アフターケアの説明をしたりすることが重要です。
筋肉痛になる可能性がある
続いての注意点は、筋肉痛になる可能性があることです。EMSは電気刺激によって筋肉にトレーニング効果を与える美容機器です。そのため過度に使いすぎると筋肉への負担が大きくなり、筋肉痛になってしまうこともあります。
施術をする適切な頻度は、「1週間に2~3回」です。取扱説明書をよく確認して、使用時間や頻度を守りながら施術を行ってください。
アレルギー反応を起こす場合がある
金属アレルギーの方への施術であれば、アレルギー反応が起こるケースがあることにも注意が必要です。肌に直接触れるEMSのヘッド部分は、金属で作られています。施術中にかいた汗によって金属の成分が溶けだし、アレルギー症状が起こることも考えられます。
EMSの種類により金属の種類は違いますが、クロムやニッケル、コバルトはアレルギー反応を引き起こしやすい金属です[2]。ヘッドの材質を確認した上で、お客様への金属アレルギーの有無のチェックも欠かさないようにしましょう。
使用できない部位がある
最後の注意点は、使用できない部位があることです。上まぶたの周辺、耳の周り、喉仏、シリコンが埋入されているところには使用できません。
歯列矯正中の方は口腔内にワイヤーが入っていますし、インプラントを使っている方も施術を受けられないことがあります。またその他の部位でも、傷があるところには施術不可とされています。
導入したら取扱説明書をよく読み、使用できない部位について確認することが重要です。
EMSを活用する際のポイント
EMSは表情筋への効果が期待できますが、導入する際には注意点もありました。それではEMSを実際に活用する際の2つのポイントについて見ていきましょう。
使用頻度を守る
まずは使用頻度を守ることを意識してください。高い頻度で施術をすれば高い効果が得られるように感じられるかもしれません。
しかし頻度が高すぎると、先に解説したように筋肉痛になってしまったり、肌トラブルが起きたりすることもあります。「1週間に2~3回」の頻度を守り、適切な効果を発揮させるようにするようにしましょう。
ジェルを使用する
摩擦による肌ダメージを軽減するには、ジェルを使用するのが効果的です。ジェルは摩擦を減らすだけでなく、火傷や炎症などのリスクを抑えたり、EMSの効果を高めたりする作用もあります。
ジェルによって電気刺激が伝わりやすくなるためです。EMS機器には専用ジェルが用意されているものが少なくありません。専用ジェルは施術によるリスクを軽減し、効果を高めるものなので、かならず使うようにしてください。
EMSの効果を高めるにはポイントを抑えて
EMSのリスクを抑え、効果を高めるにはポイントを抑えることが重要です。表情筋に対して効果的な美容機器ではありますが、正しく使わなければ効果が半減してしまったり、副作用のリスクが増大したりします。
はいぽけっとではEMS機能も搭載されている業務用毛穴吸引器の「HydroSkin Move」を取り扱っております。
サブスクプランなら毎月29,800円で利用できるので、手軽にEMSの効果を試してみたいと考えているサロン様にうってつけです。
EMSの導入を考えられているなら、ぜひはいぽけっとまでご相談ください。
参照[1]:JSTAGE:(PDF)「見た目の老化」への化粧品領域の取り組み