毛穴の開きや黒ずみ、たるみなどの症状に悩む男性が増えています。これらの症状は、日頃の生活習慣やセルフケアで改善されるケースが少なくありません。また、症状がひどい場合は皮膚科の診療を受けるのもひとつの方法です。本記事では、毛穴トラブルの対処方法や、ケアを行う際の注意点などについて解説します。

メンズに多くみられる毛穴トラブル

たるみ毛穴

加齢や乾燥、紫外線などの影響で肌がダメージを受けると、肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが減少してしまいます。弾力が失われることにより肌がたるんでしまい、毛穴が縦に伸びて目立ってしまう状態が「たるみ毛穴」です。若い時期に日焼けをしていた場合、年齢を重ねた頃に肌の衰えが進み、急にたるみ毛穴が目立ち始めるケースもあります。

黒ずみ毛穴

毛穴に皮脂や汚れが詰まったままになってしまうことが、黒ずみ毛穴の原因です。皮脂が過剰に分泌されてしまうことで、毛穴から排出する機能が追いつかなくなってしまいます。肌の代謝機能である「ターンオーバー」が正常に働いていれば、毛穴の老廃物はきちんと排出されます。

しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと毛穴に蓄積されたままとなり、黒ずみ毛穴につながるのです。ターンオーバーの乱れによって、肌の角質が蓄積されてしまうことも黒ずみ毛穴の原因となります。

開き毛穴

開き毛穴は、毛穴が開いたままの状態になっていることです。さまざまな原因がありますが、ひとつは乾燥が上げられます。肌の乾燥が続くと角質層が厚くなるだけでなく、肌のバリア機能も低下します。これにより肌のキメが乱れて毛穴が目立ってしまいます。皮脂の過剰分泌も開き毛穴の原因です。皮脂が毛穴に詰まったままになって、毛穴が開きっぱなしになってしまいます。皮脂の分泌が多い場所の毛穴が開いている場合は、皮脂の過剰分泌が原因である可能性が高いです。皮脂だけでなく、古い角質や汚れが詰まったままの状態も、開き毛穴につながります。

メンズにおすすめの毛穴ケア・角栓除去の方法

肌の保湿を徹底する

肌が乾燥していると、肌の組織が潤いを与えようとして、皮脂を過剰に分泌して黒ずみ毛穴や毛穴開きの原因となります。肌をしっかり保湿していれば、肌の機能が正常に働き、ターンオーバーのサイクルが整って毛穴トラブルの予防につながります。

また、肌が水分で満たされることで弾力がよみがえり、たるみ毛穴の改善も期待できます。水分と油分のバランスが取れた保湿を行い、潤いのある肌を維持するように意識しましょう。

正しい方法で洗顔を行う

肌に汚れや老廃物が残っていると、毛穴に詰まってトラブルの原因となります。日頃から正しい洗顔で肌を清潔に保ちましょう。皮脂を取り除こうと洗いすぎてしまうと、肌の組織がさらに皮脂を過剰に分泌してしまうので、「汚れは落として皮脂を取りすぎない洗顔」を行うことがポイントです。

洗顔時はゴシゴシと摩擦をかけることで肌に負担がかかり、毛穴トラブルを悪化させてしまう恐れがあります。泡で汚れを包み込みながら、毛穴の汚れを吸着する感覚で洗いましょう。洗顔後は肌をきちんと保湿して、乾燥を防いでください。

紫外線対策を行う

紫外線は肌の乾燥を招き、皮脂の過剰分泌を促してしまう可能性があります。黒ずみ毛穴の原因となるため注意が必要です。また肌の老化を早めてしまうので、ターンオーバーのサイクルが乱れてたるみ毛穴の原因になることも。紫外線対策を行うことで、肌を健やかな状態に保って毛穴トラブルの予防につながります。日焼けしそうな場所を訪れる際は、UVケアをしっかり行いたいですね。

生活習慣を改善する

ターンオーバーの乱れは毛穴トラブルの原因となります。生活習慣が乱れることでターンオーバーのサイクルも乱れやすくなってしまうため、規則正しい生活を心がけることも重要です。また、ストレスもターンオーバーが乱れる原因となるので、できるだけリラックスして過ごすように心がけましょう。

睡眠の質を上げることも大切です。肌の細胞は睡眠中に生まれ変わるといわれています。ぐっすり眠れるように就寝前は間接照明にしてスマホなどのブルーライトを避けるなど、良質な睡眠を取れる工夫をしてみてください。

皮膚科やクリニックに通う

皮膚科や美容外科で、毛穴トラブルを改善する治療を行っているところがあります。例えば黒ずみ解消であれば、ピーリングやイオン導入などの施術を受けることで改善される可能性が高いです。これらの治療は肌に負担をかけてしまうものでもありますが、医師の診断の元であれば不安なく受けられます。セルフケアで症状が改善されない場合は、検討するのもひとつの方法です。

メンズが毛穴ケア・角栓除去を行う際の注意点

スクラブやピーリングを過度に使用しない

ピーリングはクリニックの施術以外に、自宅で行える手軽なものもあります。スクラブやピーリングは肌の角質を除去して毛穴の老廃物を取り除き、ターンオーバーのサイクルを整える効果が期待できます。しかし、過度に行うと負担がかかって肌機能を低下させてしまう恐れがあるため注意が必要です。製品ごとに推奨されている使用法を守って、肌の状態に応じて活用しましょう。

肌に合わない化粧品を使用しない

肌質に合った化粧品を使用することが、毛穴トラブルの改善につながります。例えば、肌の保湿は重要ですが、皮脂が十分な人が油分の多い化粧品を使用すると肌に油分が多すぎて、毛穴詰まりの原因になりかねません。また、敏感肌の人が成分の強い化粧品を使用すると、刺激によって肌の機能やターンオーバーが乱れてしまう可能性があります。使用中肌に違和感を感じたら、速やかに使用を中止しましょう。

角栓を強引に取らない

爪先で毛穴を押して角栓を強引に取り除くことは、肌に負担をかけるほか雑菌の混入を招く恐れがあるため避けてください。また、角栓を取るパックを使用する場合、角栓がなくなった毛穴は開いたままの状態です。適切なケアをしないとさらに皮脂や老廃物が詰まってしまい、毛穴トラブルが悪化する可能性があります。角質パックなど、角栓ケアをした後はアフターケアをしっかり行いましょう。角栓ケアをした後は肌が乾燥しやすい状態なので、しっかり保湿してください。

また、収れん効果の高い化粧水を使用すると、不要物が取り除かれた毛穴が引き締められるのでおすすめです。

洗顔の回数を増やしすぎない

皮脂や汚れをきれいにするために、洗顔の回数を増やすことはおすすめできません。洗顔のしすぎは肌に必要な「細胞間脂質」や、肌本来がもつ保湿機能まで洗い流してしまいます。洗顔のし過ぎによって肌が乾燥してしまうと、皮脂が過剰に分泌される、角質ができやすくなるなどの悪循環が生じてしまうのです。肌に負担をかけにくい、正しい洗顔方法を適切な回数で行いましょう。

自宅でできる毛穴ケアアイテムを活用してみよう！

毛穴トラブルにはさまざまな原因や症状がありますが、日頃のケアや生活習慣の改善によって緩和できる場合があります。ぜひこちらの情報を参考に、毛穴ケアに取り組んでみてください。

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