お腹やお尻、太もも、ふくらはぎなどにできるセルライト。1度できるとなかなか落とせないため、頑固なセルライトに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは、セルライトの原因やセルライトをなくすための有効な除去方法などについて紹介します。
セルライトとは?
そもそもセルライトとは、肥大化した脂肪細胞と代謝の低下などで排出されなかった老廃物が凝り固まったものです。厳密にいうと、脂肪細胞が皮膚の真皮にある線維芽細胞を押し上げてできたものです。線維芽細胞はコラーゲンを生成し、肌にハリや弾力を与える細胞です。線維芽細胞の働きが低下すると、肌の老化が進むともいわれています。
セルライトにはいくつかの種類があると一言で言っても、主に4つに分けられます。肥満によって溜めこまれた脂肪が老廃物と結びつきできる「脂肪型セルライト」、脂肪細胞が余分な水分や老廃物を溜めることでできる「浮腫型セルライト」、脂肪細胞にコラーゲン線維が絡みついて発生する「線維化型セルライト」、硬くなった筋肉が脂肪を溜めこんでできる「筋肉質型セルライト」の4つです。
初期のセルライトは脂肪を押すことでわかる程度ですが、放っておくと見た目でもわかるくらいに凸凹してきます。そのため、早めの段階でセルライトを除去することが大切です。
セルライトができる原因
セルライトはどのようにして発生するのでしょうか。セルライトができる4つの原因を解説します。
ストレスが溜まっている
一見関係のないように思えるストレスもセルライトができる原因になります。
なぜなら、人はストレスを感じると血管が収縮して血液の流れが悪くなり、セルライトの要因となる老廃物が排出されにくくなってしまうからです。
特に慢性的なストレスを抱えている方は注意が必要です。常に緊張した状態で血行不良が続くと、老廃物を溜めこみやすい身体になってしまいます。ストレスは、回復力や自然治癒力も鈍らせてしまうため、さらにセルライトができやすくなるでしょう。
運動習慣が身についていない
先述の通り、セルライトは脂肪細胞と老廃物が絡みついて発生します。
運動不足によって新陳代謝が低下し、体内の老廃物の排出が困難になり、同時に脂肪の蓄積も進むことが、セルライトの形成を促進させます。
また、脂肪が増えるというのは、筋肉量が低下するということです。筋肉量が少なくなると皮下脂肪を支えられなくなりボディラインがたるんできます。たるんだ脂肪が血管やリンパ管を圧迫すると血液の流れが滞る悪循環に陥る可能性も。運動不足はセルライトの発生と密接に関係しているといえるでしょう。
基礎代謝量が低下している
加齢などによる基礎代謝量の低下とともに、筋力も衰えます。筋肉の支えがなくなると、皮膚がたるんで血管やリンパが圧迫。血液循環が悪くなりセルライトの原因である老廃物が溜まりやすい身体になってしまいます。
また、慢性的な冷えなどで血液やリンパの流れが滞っている方も注意が必要です。
遺伝的要因による影響
まだ、明確には証明されていませんが、セルライトの発生には遺伝が関わっている可能性があるといわれています。遺伝で太りやすい体質の方は脂肪が増えて老廃物の排出がうまくできなくなってしまうためです。
セルライトをなくすために有効な除去方法
1度できてしまったセルライトをなくすためには、どうしたらよいのでしょうか。セルライトをなくすために有効な除去方法5点を紹介します。
睡眠の質を高める
睡眠不足は続くと自律神経が乱れやすくなり、血行も悪くなります。その結果、セルライトができやすい体質になってしまいます。また、睡眠時間がしっかり取れていても、眠りが浅かったり、質が悪かったりすると、十分に身体が休まっていません。
ゆっくり湯船に浸かる、寝る数時間前からスマートフォンを使用しない、好きな香りのアロマを使うなど、リラックスして眠れるような対策を行いましょう。
運動習慣を身に付ける
セルライトの大きな原因は、肥大化した皮下脂肪です。脂肪が多くついていると感じる方は、肥満を解消する運動を。太っていないのにセルライトがある方は、筋力アップを目指せる運動を取り入れましょう。
まず、ダイエットが必要な方は、セルライトができやすいお腹やお尻、太ももだけ部分的に脂肪を落とすのではなく、全身の脂肪を減らすことがセルライトの除去につながっていきます。これまで運動習慣がないという方は、通勤や通学の際に多めに歩く、買い物に歩いていくなど、日常生活のなかにウォーキングを取り入れるのがおすすめです。
また、ダイエットといえば脂肪燃焼を促す有酸素運動というイメージがある方も多いかもしれません。しかし、セルライトの除去を目指すのであれば、筋肉量も重要になります。
太っていないのにセルライトがある方は筋トレをメインに、全身の脂肪が気になる方は、ウォーキングなどの前にスクワットや腹筋など軽めの筋トレを取り入れてみましょう。
こまめに水分補給を行う
水分補給は体内の新陳代謝をよくし、余分な水分を体外に排出したり、余分な脂肪や老廃物を排出したりする働きがあります。1日に1リットル以上の水を飲むなど、いつもより多めに水分補給を意識してみてください。しかし、1度に大量に水を飲むと内臓機能に負担をかけてしまいます。1回の摂取量は少なめにして、こまめに飲むのがおすすめです。
バランスの良い食事を心がける
ダイエットというと、「食事を摂らない」という方もいるかもしれませんが、食事を抜くのは要注意です。なぜなら、セルライト除去に重要な筋肉が落ちてしまうからです。
セルライトを落とすためには、ビタミンやミネラル、タンパク質などバランスの取れた食事を心がけてください。ただ、食事で気を付けたいのが脂質と糖質です。日常生活のなかで摂り過ぎてしまい、脂肪細胞を大きくする原因になります。脂質と糖質をいつもより少し減らすイメージで献立を考えるとよいでしょう。
エステやサロンで施術を受ける
痩身エステにはセルライトに効果が期待できるメニューがあります。マシンを使用した施術は人の手では届かない部分までアプローチして、固まった脂肪を柔らかくしてくれます。また、温め、潰し、流すなど同時に行ってくれるマシンであれば、より脂肪が柔らかくなりやすく、老廃物が排出されやすくなる相乗効果が期待できるでしょう。
セルライトの発生部位別でみるマッサージ方法
マッサージも血行をよくする効果が期待できるのでおすすめです。
まず、お腹におおすすめのマッサージを紹介します。
1. おへそから恥骨に向かって下方向にさする
2. 両手でみぞおちから脇腹に向かい、斜め下方向をさする
3. 両手の指のはらをおへその横に当てて、円を描くようにさする
4. 左右の脇腹からお腹の中心に向かってさする
お尻におすすめのマッサージです。
1. 片手を使い、太ももの下部から腰にかけて上向きに撫でる
2. お尻から太ももの前面にある付け根に向けて撫でる
3. 反対側も同様に行う
太ももにおすすめのマッサージです。
1. 片方の手で太ももの後ろ側をお尻に向かって上方向になでる
2. 今度は太ももの前側からお尻、お尻から前側の太ももの付け根に向かってなでる
3. 反対側も同様に行う
このほか、膝裏にあるリンパ節が集中している部分を押す、太もも裏は内側から外側に向かってリンパを流すなど、リンパマッサージを行うのも有効です。肌への摩擦を避けるために、クリームやボディミルクを使ってマッサージを行いましょう。
セルライトの除去には脂肪と老廃物への対策が重要
セルライトの原因やセルライトの除去方法などについて解説してきました。原因はさまざまですが、どれも血液循環が滞り老廃物が溜まることがセルライトの発生につながっています。脂肪が多い方、筋肉が少ない方など人によってアプローチ方法は異なりますが、脂肪や老廃物を体内に溜めこまないよう、食事や運動、睡眠などの生活習慣に気を付けましょう。
生活習慣の改善だけでは除去できないセルライトには、エステサロンの施術がおすすめです。
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気になる方は1度ご相談ください。